第36話
病気
「いつもより水を飲む、いつもよりオシッコをする」状態が多尿・多渇です。
目安は、飲水量が90mL/kg/日以上、排尿量は45 mL/kg/日以上です。
水の消費量と排尿量は腎臓・下垂体・視床下部の相互作用でコントロールされています。
多尿は、視床下部の抗利尿ホルモン(ADH)合成に支障があったり、下垂体からそのホルモンの分泌が制限されたり、そのホルモンに対する腎臓の反応が鈍いときに起こります。
多渇は、視床下部の“渇き中枢”が刺激されたときに起こります。多くの場合、多尿がまずあって、その代償として多渇となります。体水分を維持するための防衛的な水分補給です。
犬の多尿・多渇は、腎機能不全、副腎皮質機能亢進、真性糖尿病が原因であることが最も多いとされています。
先天性疾患(例えば糖尿病や腎疾患)、副腎皮質機能低下による多尿・多渇は比較的若い個体で見られ、腎機能障害、副腎皮質・甲状腺機能亢進、下垂体・視床下部の腫瘍による多尿・多渇は成犬や老齢犬に見られます。
多尿の原因を四つに分け、代表的な疾患を列記します。難しい病名が並びます。
多尿・多渇以外の症状は原因によって様々ですが、体重減少・多食・皮膚疾患(脱毛など)・嘔吐・腹部膨満・神経症状などが見られます。
治療法も原因により様々です。
脱水症状に陥らないように注意しつつ、まず原因を究明することが先決です。その後にそれぞれの治療が施されます。
多尿・多渇の症状があるワンちゃん、猫ちゃんは背景に上記のような病気が潜んでいる事があります。「最近、お水を飲む量が増えた、おしっこの量が増えたな」と感じた場合、獣医師にご相談下さい。臨床現場ではよくみかける症状です。一般状態は良好でも血液検査などを行う事をお勧めします。
尿に血が混じった状態が“血尿”です。若い個体では遺伝性、あるいは免疫病が原因のことが多く、老齢犬では腫瘍が多いようです。雌では尿路感染症による血尿があります。
血尿の原因は、全身性の場合、尿路に問題がある場合、生殖器に問題がある場合に大別できます。それぞれの代表例を記載します。
血尿は隠された重大疾患を示唆していることがありますし、尿路感染症は他の疾患を誘発することがあります。一時的であれば経過観察ですが、持続するなら動物病院で診てもらう必要があります。
貧血がひどいときは輸血、脱水症状には輸液、感染症には抗生物質治療になります。
結石は外科的手術が必要な場合も少なくありません。結石・腎疾患には食事療法も必要です。
血尿は膀胱炎や尿石症などで、臨床現場では比較的よくみかける症状ですが、 中には腎臓・膀胱・尿道など腫瘍が発見される事もあります。 様子を診られる飼い主様もいらっしゃると思いますが、血尿が診られる場合は病院を受診・検査をして頂く事をお勧めします。
無意識にオシッコが漏れてしまうのが「尿失禁」です。
老犬、避妊した雌(肥満でさらにリスク上昇)、中型~大型犬に多く見られるようです。
まず排尿コントロールを簡単に説明しておきます。尿は腎臓で常時作られています。意識的に尿道が閉鎖されていますので、尿は膀胱に貯まります。
膀胱が満杯になってくるとその情報が神経を伝って脳へ運ばれ、脳で「オシッコをしよう」と決定します。その排尿命令が尿道を閉鎖している筋肉に伝わり、尿道が開いて膀胱から尿が流れてきます。膀胱、そして腹壁・骨盤の筋肉が収縮していて貯まった尿を押し出します。
上記の排尿コントロールがわかると尿失禁の原因が推測できます。
「神経・膀胱・尿道のどこかになんらかの障害あり」です。なお、薬物が原因のときもあります。
これまで失敗がなかったのに急に尿失禁が見られることがあります。その原因は膀胱の感染症が多いようです。一方、慢性的に尿失禁が見られるときは排尿を支配する神経系の障害が疑われます。
加齢により尿失禁が見られることがあります。雄犬では前立腺疾患が原因かもしれませんし、避妊していない雌犬でも加齢によるホルモン分泌低下で尿道の筋肉が衰えているのかもしれません。前期&後期高齢犬が失敗しても、「加齢によるもの」と寛容な心で接するようにしましょう。ただし、漏れた尿が持続的に皮膚を刺激して炎症が起こることがありますので、ケアは十分にやってあげなければなりません。
原因にもよりますが、感染症には抗生物質、その他ホルモン剤・抗痙攣剤などが使用されます。手術が必要なこともあります。飼い主さんができることは生活習慣の変更です。
例えば「膀胱に尿があまり貯まらないように、こまめに散歩に連れ出す、あるいは庭に出す」などです。
尿失禁があると、ご自宅での生活も大変です。はっきりとした原因がある事もありますが、わからないケースもあります。高齢になってきたワンちゃんや猫ちゃんがお漏らしをするようになてきたら、獣医師にご相談下さい。
排尿時に痛みがあると少しだけしか排尿できません。
結果としてオシッコの回数が増え、1回のオシッコの量が少なくなります。これが“頻尿”です。オシッコの総量が増える多尿とは少し異なります。
人の世界では「緊張するとトイレに行きたくなる(神経性頻尿)」があります。
犬の世界でも嬉し過ぎての“嬉ション”、恐怖からの“ビビリション”がありますが、尿失禁の部類のように思えます。犬の頻尿はあくまでも病的な現象と理解した方がよさそうです。
頻尿は膀胱・尿道・前立腺になんらかの障害があると起こります。代表的な疾患を臓器毎に記載します。
細菌感染による頻尿が最も多く、そうでない場合は結石・腫瘍が疑われます。
頻尿とともに発熱・元気食欲減退・嘔吐・脱水症状などの全身症状が見られることが多いようです。
感染症には抗生物質が使用されます。結石・腫瘍は外科的措置、あるいは薬物療法が用いられます。
おしっこが出ない…という状態は上記の通り、尿がたまっていないのにしたくなる「頻尿」と、尿がたまっていてだせない「尿道閉塞」があります。尿道閉塞は、放っておくと命に関わることもあります。尿がでないなぁと思われる時は、しばらく様子をみたりせずに、まずは動物病院までお問い合わせください。
尿の生産量が異常に減少した状態を“乏尿”、ほとんど生産されなくなった状態を“無尿”と言います。乏尿では尿生産量が0.25mL/kg/hr以下、無尿では0.08 mL/kg/hr以下とされています。
生理学的原因と病的原因に大別されます。腎臓を中心として、腎前性・腎性・腎後性という分類方法もあります。
出血・脱水症状・心不全があると、血液量が低下したり、低血圧になったりします。腎臓への血流量が減り、結果として尿生産量が低下します。嘔吐・下痢・多尿などで体液が急速に失われた場合も結果として乏尿・無尿になることがあります。
腎不全は、毒物摂取・電解質のアンバランス・アシドーシス(血液の酸とアルカリのバランスが壊れ、血液が酸性に傾くこと)・発熱・膿瘍・肝疾患などによって起こります。
急性腎不全では腎機能低下とともに乏尿・無尿がすぐに見られます。慢性腎不全ではオシッコを濃縮できず当初は尿量が増え、末期になると乏尿・無尿となります。
無尿は泌尿器系の重大な損傷の場合が多いようです。例えば交通事故による膀胱や尿道の損傷です。腹部に強い痛みがあります。
乏尿・無尿は緊急を要する疾患です。何もしなければ数時間から数日で尿毒症のため死に至ります。腎臓への血流量低下には輸血・補液を行って腎機能回復にまず務め、その後薬物治療が施されます。結石・腫瘍・異物などは外科的措置が必要なこともあります。
尿が出ないことは、命に関わることも多いです。全く尿が出ない時は、まず動物病院にお問い合わせください。また、腎臓の病気が悪化し尿が出なくなる前の症状として「水ばかり飲んでいる、やせてきた、食欲が落ちてきた、吐く回数が増えた、下痢ばかりしている」といった症状が先に見られることがあります。尿が出なくなる前に、なんだかおかしいなと思いましたらまずは動物病院へいらしてくださることをおすすめいたします。
膀胱に尿が貯まり、排出されない状態が“尿貯留”です。
“尿閉”と表現されることもあります。排尿直後でも下腹部が膨れ、そして痛みがあります。
圧力に耐えられなくなると尿失禁となりますし、さらに膀胱破裂に至る場合もあります。雌犬より雄犬に多いとされています。乏尿では尿生産量が0.25mL/kg/hr以下、無尿では0.08 mL/kg/hr以下とされています。
尿貯留は膀胱の過度な膨張の結果として起こります。
神経障害や尿路障害を既往症に持つ個体に多く、電解質の異常(血中のカリウム・カルシウム濃度の異常など)も起因となります。
排尿に勢いがなかったり、オシッコがぽたぽた漏れたり、寝ている場所が濡れていたりします。自律神経障害(瞳孔が開くなど)、嘔吐、下痢・便秘などの症状が見られることもあります。
膀胱に貯まっているオシッコをまず除いてあげる必要があります。腹部を圧迫したり、カテーテルで導尿したりして排尿します。また、除去可能な尿道閉塞であればそれに対処します。同時に電解質異常の改善、尿路感染症への注意も必要です。
脊髄損傷が関連した尿貯留では尿失禁が改善する可能性は低く、飼い主さんの介護が必要となる場合が多いようです。過度に尿が貯まらないように排尿しなければなりません。
一方、末梢神経(骨盤神経、陰部神経など)の損傷では回復が期待できます。
我が子の膀胱に、尿が貯留しているのかというのは、なかなかご自宅ではわかりづらいことが多いです。 病院にいらしていただけますと、獣医師の触診検査、腹部の超音波検査などにより、動物さんに「尿貯留」があるのかどうかが判断できます。悩まれた際には、ぜひ我が子と動物病院にいらしてください。
尿路とは腎臓で作られたオシッコの通り道で、「腎臓→尿管→膀胱→尿道→外界へ」が順路です。どこかが詰まったり、異常があったりして、オシッコの流れが妨げられることが“尿路閉塞”です。
尿路閉塞は腎機能不全・排尿困難を招き、ついには最悪の尿毒症に陥ります。
雌犬より雄犬の発生率が高いのが特徴です。
問題のある場所を中心に痛みがあります。完全に閉塞すると無尿になります。不完全な(部分的な)閉塞では頻尿が見られますし、腎機能が低下し、結果として多尿となることもあります。
「不完全尿路閉塞→内圧上昇→尿の流れの停滞→結石形成→その結石でさらに悪化」という悪循環に陥ることもあります。嘔吐が見られたときは尿毒症の疑いが濃くなります。
さらにグッタリして、呼吸が荒くなったり、体温が低くなったりしたら重篤です。
尿路閉塞の原因は尿路内と尿路外に分けることができます。尿路内で多いのは尿道の結石や血塊です。雄犬の尿路閉塞の原因は尿道結石症が多いとされています。尿路外では膀胱と尿道の腫瘍が最大の原因です。雄犬では前立腺が肥大し、尿路を圧迫することも少なくありません。その他尿路内のポリープ・憩室(管腔内の一部が拡張)、神経障害による尿路閉塞もあります。
完全閉塞は緊急性が高い病態です。すぐに治療を受けなければなりません。不完全閉塞では緊急性は高くないかもしれませんが、徐々に完全閉塞への道を辿ることを考慮しなければなりません。早めの治療がよいと思います。
カテーテルによる排尿、閉塞の原因除去、対症療法(脱水症状に輸液など)が施されます。
場合により外科手術が必要なこともあります。腫瘍疾患・前立腺疾患を持つ老齢犬では効果的治療は難しいかもしれません。
尿路閉塞で来院されるネコちゃんの数が、急に増えるのが冬場です。 冬は寒いので運動量がおち、飲水量がへることで、 尿が濃くなり尿石ができやすくなると言われています。 お部屋を暖かくしたり、夏場以上に自由にお水を飲めるようにしたり、 冬場こそ我が子とたくさん運動してあげて、飲水量を保ってあげることで、 すこしでも尿路閉塞の予防をしてあげましょう。 また、「尿がでていないな」と思われた時は、様子を見ずにできるだけはやく動物病院にご相談ください。
前立腺が通常より大きくなった状態が“前立腺肥大”です・・と言っても前立腺の正常サイズが実は難物です。
犬種、年齢、体格、去勢の有無などによって様々だからです。また、痛み・元気食欲減退・発熱、さらに二次的な尿路障害がないと飼い主さんが気づくことは難しいかもしれません。
前立腺肥大は中高年(主に8~10歳)の雄犬に見られ、腫瘍性と非腫瘍性があります。非腫瘍性は良性過形成(良性増殖)、細菌感染による前立腺炎、嚢胞、膿瘍などです。なお、去勢犬では良性過形成・細菌性前立腺炎は少なく、相対的に腺癌が多くなると言われています。
良性過形成では痛みは少なく、転移性腫瘍では痛みが伴います。転移性腫瘍では食欲減退・体重低下も認められます。細菌性前立腺炎では痛み・熱・食欲減退が見られます。
尿路に影響を及ぼすので、頻尿・排尿困難・尿失禁・尿閉・結石症などが見られることがあります。また、二次的な細菌感染で膀胱炎になることもあります。
なんらかの症状がある場合は去勢が奨められます。
嚢胞・膿瘍では排液・排膿が施されます。前立腺炎は抗生物質で治療しますし、腫瘍では外科手術が必要かもしれません。尿路障害はそれぞれの項を参照してください。
前立腺は膀胱や尿道と非常に近い所にあるため、肥大すると尿が出にくくなったり、尿が変化したりします。 そのため、おしっこが出にくい、膀胱炎が治らない、臭いがおかしい時などは尿検査とecho検査をおすすめします。 また、良性の肥大は去勢で予防できることがあるので、早期の去勢をおすすめします。
片方、あるいは両方の腎臓が通常より大きくなった状態が腎肥大です。
腎臓の炎症・感染症・腫瘍・嚢胞が原因ですが、尿路障害などで二次的に腎臓が肥大することもあります。
元気・食欲減退、体重低下・嘔吐・下痢・多尿・多渇・無色尿を伴い、腹部の腫れ、脱水、粘膜蒼白、口腔内潰瘍、強い口臭なども見られます。
原因を列記します。
原因を特定して治療が施されます。脱水症状・腎機能不全がひどいときは入院が必要ですが、 一般的には通院治療になります。嘔吐・下痢などで体水分が失われたときは輸液(点滴)が必要なこともあります。
腎肥大でも外見上健康であれば通常の食事・運動が可能とされています。
まずは腎臓が大きくなってしまっている原因を特定することが 第一の目標となります。
病院での検査だけでなく、これまでの病歴や生活スタイルも大切になってきますのでしっかりと状況を把握して、原因を見つけていきましょう。
腎臓の糸球体に異常があるため尿に多量の蛋白が出現するのがネフローゼ症候群です。
ネフローゼの話を進める前に腎臓の機能を簡単に説明しておきます。
腎臓は血液から老廃物・余分な水分を取り除き、それを尿として排泄する器官です。腎臓へ送られた血液はまず糸球体で濾過されます。濾過液は原尿と呼ばれます。原尿がそのまま体外へ排泄されると必要な物質も出て行ってしまいます。腎臓は巧妙な技を持っています。
原尿の通り道である尿細管で必要な物(ブドウ糖・塩類・水分など)を再吸収するのです。再吸収後、尿として尿管を通って膀胱へ送られます。膀胱で一時保管された尿はその後尿道を通って体外へ排泄されます。
糸球体が正常であれば、蛋白質のような大きな分子は濾過されず血液中に残ります。
ところが濾過機能がおかしくなると蛋白質がどんどんと出て行き、さらに再吸収もされず、蛋白尿として排泄されるのです。蛋白尿以外にも、血中アルブミン量の低下、腹水・浮腫が見られ、全身症状として高血圧・血液凝固亢進なども見られます。浮腫はあちこちに見られます。浮腫が見られる部位で様々な症状が出ます。喉頭・胸部だと呼吸困難、関節だと痛み、腹部だと腹水と痛みなどです。
ネフローゼ症候群の原因は、糸球体腎炎と腎アミロイドーシスです。
慢性的な炎症状態、つまり感染症・腫瘍・免疫病などがあるとネフローゼ症候群に至ります。アミロイドーシスとは蛋白質様物質がいろんな臓器に沈着する病気で、腎臓に沈着した場合が腎アミロイドーシスです。
猫ではいろんな臓器に沈着がありますが、犬では腎臓への沈着がほとんどです。
ネフローゼ症候群には遺伝がかかわることもあり、糸球体腎炎・腎アミロイドーシスそれぞれに好発犬種の報告があります。糸球体腎炎の好発年齢は6~7歳、腎アミロイドーシスは15歳以上とされています。
腎疾患はやっかいですし、ネフローゼ症候群は徐々に進行して慢性的な腎臓機能不全となります。飼い主さんは病気と長く関わることになります。運動制限・食事制限(低塩分フード)も必要となります。高血圧・血液凝固亢進には対症療法的に薬剤が使われます。
腹水による呼吸困難・腹部不快感の改善には穿刺術(排液)が行われます。
ネフローゼ症候群では、体にとって必要ないろいろな物質がどんどん流れ出てしまいます。早くに病気を発見して、失われる物質を補っていくことが大切ですから、「なんだかおしっこの様子が変わってきたな」という時は早々に尿検査をするように心がけましょう。
色調、尿試験紙、尿沈渣などで尿の検査が行われます。それぞれから疑われる代表的疾患を紹介します。
尿検査は血液検査で異常が見つかる前に病気を見つけられる事があります。
定期的な尿検査をしてあげましょう。
泌尿器系疾患の最後として、その治療原則を代表的疾患で紹介します。
急にオシッコが出なくなったときは緊急を要します。そのままにすると尿毒症を起こし、最悪の場合は死に至り ます。尿閉塞の原因を外科的に取り除くことが必要かもしれませんし、脱水症状・アシドーシス・高カリウム血 症の改善も施されます。
水分平衡の調整、アシドーシス・高カリウム血症・高リン酸血症・高血圧の是正が必要です。数日から数週間の措置となります。腎臓が再生するまで恒常性を維持することが大切です。
治療は複雑で病態によって様々に変化します。高リン酸血症の調整、タンパク質制限、カルシウム平衡の維持、ビタミン摂取の維持、適切なカロリー供給などです。いずれにしても長期間の栄養維持が要求されます。
広域スペクトルの抗生物質をまず使用し、感受性試験成績が得られれば適切な抗生物質に切り替えることもあります。ほとんどは3週間程度で軽快しますが、慢性あるいは再発する場合は、腎盂腎炎・前立腺炎・尿石症などが関連する疑いがあります。
結石を溶解させることと再発を防止することが必要です。結石溶解剤の使用とともに療法食が用いられます。場合により外科的処置も必要です。
泌尿器系疾患は尿量の増加・減少、排尿頻度の増加・減少、また飲水量の増加などの症状から見つかる率はとても多いです。尿量、排尿回数、飲水量は日頃からよく見てあげましょう。