ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.179 お手入れ上手にするには?

DOGWANではトリミングも行っていますが、トレーニングもしているので、トリミングが苦手な子でも少しずつ慣らしていき、お手入れが好きになるようなトリミングを心がけています。押さえつけて無理にしようとすれば嫌がる子でもなんとかできるのですが…、そのようなやり方だと次第に警戒心も増して、苦手になってしまいます。特に大人の犬だと一度苦手になってしまっている事を慣らすのは至難の業となり、出来ない事もしばしば…。

そんなトリミングが嫌になってしまった子のお手入れはどのように慣らしていくのかというと

「触れない抑えないお手入れをする」事です。

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この黒いワンコはトリミングが苦手でハサミやコームに噛みついてしまい、特に顔周りのカットは危険が伴ってしまうので他でも出来なかったのですがここでしつける、慣すのではなく、相手の犬に気が付かせないという方法を取ります。

作業はすべて後ろから行い、正面から器具を見せないようにします。またアゴに対しての反射も敏感なのでアゴには触らず首を固定すると。他では切れなかった口周りのお手入れをすんなりさせてくれるようになりました。

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後ろから気が付かれないようにジワジワと前の方にハサミを持っていっても落ち着いているので、器具に対する抵抗もありません。
はじめから苦手な顎の下を掴んだり、強制的に作業をしてしまうとより反射的に反発が出てしまうので、このように無理に押さえない、気が付かせない手段でこのような子はトラウマを回避する事ができます。

嫌な気持ちにはなっていないのでトリミング後もご機嫌になり次に繋がっていくのです。

触れない方法で爪切りも克服

さて苦手な子も多い爪切りですが、足に掴まれる事自体が嫌な子がほとんどです。大人のワンコはなかなか慣らすのは難しいので、このような場合も触れない対処を行います。

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足には触らず爪切りのみを爪の下に潜らせて、パツンとカットしてみます。キレイに丸く整える作業はさておき、今は気が付かせずカットする事が優先なので、パツンと一度だけカットして素早く終わらせます

いつもはぴょんぴょん跳ねて逃げ回るこのプードルの子も安心して逃げる事なく爪切りをする事ができました♫ このように、どのようにすれば犬は怖がらないか、逃げないか、自分奈良どうしてもらったら良いか、等を考えてながらすると、犬にも伝わるのではないでしょうか?

嫌がる事を無理にすればするほどトラウマにもつながりますし、気をそらす事により回避する事もできます。たとえ成犬になっても、接し方を変えるだけで苦手を回避できるので、ちょっとした方法で、お手入れ上手になるでしょう☆