ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.119 母犬と飼い主の子犬へのトレーニング

我が家で生まれたトイプードルの子犬達が、生後40日を迎えました。3匹共に健康で元気いっぱいです。離乳食もスタートし、小さい歯も生えておもちゃも上手にカミカミできるようになり甘噛みが始まりました。
兄弟同士でじゃれ合い相手を噛んだり噛まれたりして噛む力の加減を覚えていきます。兄弟同士のコミュニケーションが多い子犬達は人に対する甘噛みが減りとても飼いやすい犬に育ちます。この時期の子犬同士のじゃれ合いは無くてはならない物なのです。そしてこの頃から母親から子犬達のトレーニングが本格的にスタートしました。

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子犬達の前でわざとガムを持っていき見せびらかして食べる母犬(写真)
子犬達が母犬の口元に来てガムを取ろうとすると母犬は威嚇声を出して子犬達に注意をします。注意された子犬達はその場で座り、母犬が食べ終わるのを待つようになります。中には吠えて要求する子もいますが、要求したらまた母犬が注意をして目上の犬から物を奪ってはいけない事と待つ事を教えるのです。
これが母犬と一緒にいる事の大切さであり、教育なのです。この教育は犬の成長にとって欠かしてはいけない事となるのですが、母犬とこの時期に離してしまった子犬には体験できない事で、もしこの時期に母犬と離れてしまうと、今後の社会性に影響が出てしまう可能性もあるのです。

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十分に母犬の教育を受けて育てる事が大切なのですが、その間に人からのトレーニングも母犬と二人三脚で行います。トイプードルはトリミングをしないといけない種類です。子犬の頃から人の手以外の物に慣れるトレーニングを行います。 信頼している人が何をしても安心なんだと思わせる為にこの頃から爪切りや顔に手の感触以外の異物が当たっても大丈夫だよという事を教えて行きます。この時期から「守ってくれるのは母犬だけじゃないんだよ」「人間は仲間なんだよ」と思ってくれるように色々な事を教えて行く事が大切です。
トレーニング中はパニックにならずに3匹とも安心して眠ってしまいました。

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このように出来るだけこの時期に子犬に時間をかけて沢山の経験をしてあげられる事が大切になります。この子たちは将来新しいお家に迎えられ別々になってしまいますが、人との信頼関係をしっかり築くと何処へいっても順応できる子に育つと思われます。これからのこの3匹達のトレーニングはまだまだスタートしたばかり!

次回はトイレトレーニング開始と呼び戻しトレーニングスタートです!