ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.108 パピーパーティーのススメ

現在、月に1~2回程度、どうぶつ園通りの動物病院にてパピーパーティーを行っております。
パピーパーティーとは?
生後2か月から6か月の子犬を対象に行われる「子犬のしつけ教室」となります。

実はこの生後2か月~6か月の間は子犬の社会化期といわれており、この時期に吸収した事はこれからの性格形成の土台となってくる時期で、犬の一生のうちで一番大切な時期とも言われています。
本来ならば、母犬や兄弟犬と一緒にいる時期に人間の生活の中に入ってしまう事により、母犬や兄弟から学ばなくてはならない事を学ばずに成長してしまう事になるのです。
そうなると、子犬は食べ物やおもちゃを独占したり、身体に触られるのを嫌がるようになったり、警戒心や縄張り意識が強くなったりとあらゆる問題行動が出てくるようにもなってくるのです。

しかし、子犬を迎え入れたもののお手本となる親犬もいなければ、同じ年齢の子犬が家にいるとは限りませんそのような場合に役立つのが「パピーパーティー」となります。

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同じ月齢の子犬がコミュニケーションを取る事により兄弟がいるような疑似体験をさせてあげる事ができます。(写真)
例えば母犬や兄弟から離されてしまい、1週間でも犬に会わないでいるといざ犬と会った時にとてつもない防衛本能が出てしまい犬を怖がってしまう事も多くあります。
怖がるだけならいいのですが、恐怖の度が過ぎてくると攻撃に変わってしまう事も少なくありません。
母犬や兄弟から離されてしまっていたとしても出来るだけ同じ月齢の子犬や教育上手な先輩犬と会せるといいでしょう。

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そしてパピーパーティーのなかで母犬が子犬に教える「ホールドスチール」(写真)
「アタッチメント」等のトレーニングも行いますこれはオーナーさんが子犬の母親になる為の服従トレーニングとなります。
身体のどこに触られても大人しくいられるように、母犬が子犬に教育するように教えていくトレーニングとなります。
縄張り意識も少なくなり、身を任せてくれるようになるのです。

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実際にも我が家で出産したトイプードルのこまめは子犬に対して同じような教育を子犬にしていました(写真)
それだけ、このようなトレーニングは子犬にとって必ず必要となってくるものかと思います。
母犬はこの行動を24時間寝ている時以外常に繰り返しているのです。
できれば人も同じようにできれば完璧なのですが、これには限界がありますので一日に数回で良いかと思います。

このように、パピーパーティーでは子犬の時期に必要なトレーニングを沢山経験する事ができます。
この時期は一度逃すと元には戻れませんので積極的にパピーパーティーの参加をするようおススメ致します。