ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.107 正しいアイコンタクト

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犬のしつけの中で最も重要な「アイコンタクト」これは犬が飼い主に集中するにあたって大切なトレーニングとなります。
しかしこの「アイコンタクト」間違えると逆効果になってしまう事があるのです!
犬の社会では 目を合わせる=戦いの合図 と言われております。
目上の犬だったり、威嚇している犬に会った時は「戦う気持ちはありません」という意思を見せる為に、目をそらし相手に敵意がない事を伝えているのです。

犬の目を見て飼い主が叱った時にもし目をそらした場合はあなたに敵意が無いという事をアピールしているのです。
これは飼い主が目を見て叱っている場合に起こりますが、この「目をそらす」行動は相手と争いたくないと思っています。
ここで無理に目を合わせようとすると「防衛本能」にスイッチが入り、次第に恐怖に変わり目を合わす人に近づかなくなってきますので注意が必要です。

しかし、これが自分の事が相手より強いと思っている犬にしてみると逆に目をそらさずじっと見つめ返し、興奮して手をかけてふざけたり、甘噛みしたりしてきます。

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犬を注意したい時は目をあまり長時間合わせない事。
そして注意する時は一言で淡々と、すぐに正しい行動を教えて褒めてあげる事がよいでしょう。

目が合っていい時は何か一緒に遊ぼうとこちら側が明るく接する時
近くで「覗く」のでは無く、少し距離を取ってアイコンタクトをします。上手にできた時は決して威圧して叱らず、楽しく名前を呼んで褒めてあげます。

こうする事によって、あなたに攻撃的な意味でアイコンタクトをしていないよ!と教えていくのです。

日頃から「目を見て叱る」を繰り返していくと、正面から近づいただけで犬は逃げるようになってします。
叱る時・注意する時のアイコンタクトはしない事が大切です!
目を合わせる時は楽しい事がある時や褒める時だけにしましょう!
そうするときっと愛犬も答えてくれるでしょう。