ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.101 犬の妊娠出産

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この度、我が家のトイプードル「こまめ」が懐妊しました。
こまめはチャンピオン家系の犬舎から我が家に来る事になり、当初はトリミングのカットモデルとパピーパーティーのスタッフ犬として迎えたのですが訓練能力がとても高く、なんでもすぐに覚えてくれるので
1歳からはディスクドッグとして
2歳からはアジリティーをこなし初出場にしてビギナー準優勝をかざりました。

そして2歳半を過ぎた現在、この血を受け継いでいければと子犬を残そうと決意しましたここまで決意をするのには実は3年かかっています。

こまめを迎える前から動物取扱業の登録、遺伝疾患、毛色の遺伝についての検査遺伝疾患骨格に異常がない良血統のお婿さん探し、血統書の犬舎登録、産まれた子犬の行先等子犬を産ませるまでにこれだけは必ず必要となってきます。

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犬だから、産まれたら何とかなる、と繁殖は安易に考えては出来る物ではありません。
私も産婆の経験は何度もありますが、毎回出産は違うものです。
妊娠した時点で検査はスタートします。
30日前後にはエコー検査、産まれる数日前にはレントゲンを撮って胎児のサイズと骨盤のサイズも確認します。
出産前の診察もマメにしておくといざとなった時に対処ができますのでかかりつけの信頼のおける動物病院を決めておくといいでしょう。

さて、このように犬の出産は実は放っておいていいものではありません。
難産になった時にどう対処すればいいのか、どのような変化があるのか、そしてもし産まれた子犬の貰い手がつかない場合は全てその家庭で迎えなくてはいけません。

たとえ産まれた子犬に疾患があって治療費が今後かかってしまう事も想定内に入れて置かなくてはいけません。
そこまで受け入れられるという体制が整えば出産も考えてもいいかと思います。

犬の妊娠から出産そして育児・・・。
とても大きな責任がある事、簡単な事ではない事を忘れずに・・・。

こまめの出産予定は3月の末頃、どんなお産になるか楽しみの反面、心配事もありますが無事に良いお産が出来ますように。