ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.25 犬の反抗期について考える

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生後8か月頃から犬は人と同じように反抗期と言われている時期があります。このような事が何故起こるのかと言いますと、大人になり縄張り意識が強くなってしまい、野生の本能が出てきてしまうからなのではないかと思います。

よく、昔ペットとして流行ったアライグマは子供の頃は飼い主に甘えて可愛かったのに1歳近くなると野生の本能が出てきて、性格が急に変わり、「野良アライグマ」が増えたと言われています。犬と言えど、野生とはかけ離れてはいますが、動物は動物です可愛がるばかりでしつけを入れずにしておくと上下関係や信頼関係が築き上げられず、一人で生きていこうとしてしまいます。

つまり、飼い主さんは頼りがいがないので自分の身は自分で守ろう!と思ってしまうのです。それが一番強く出るのが成熟してくる8か月頃から・・・。もう可愛いとは言えない状況に突然なったりもします。

犬は人とは違うのですから、人と同じように生活してしまってはいけないのです。

特に多い反抗期の行動は・・・。

  • ケージに入ったまま急に出てこなくなった
  • 食器を守る
  • 咥えているものを離さない
  • 寝てる時に触ると咬みつく
  • 犬が嫌いになった
  • 人が怖くなった

などです。

本来ならばこのような行動になる前に子犬の頃から信頼関係を築いていれば回避できる行動なのですが、甘やかしているゆえにこのような行動が強く出てきてしまいます。

我が家の愛犬スプリンガースパニエルも反抗期らしい反抗期はなかったのですが、ちょうど生後8か月の時に大きな犬に血が出るほど咬みつかれました。とても犬が大好きだった子なのですが、それを境に犬に対して攻撃性を出すようになったのです。

この時期は記憶力もハッキリしております。 子犬の頃に起きた事件より、この反抗期と同じ時期8か月頃に起きた事は強く印象に残ります。

主従関係・信頼関係をしっかりと築く事、1歳になるまでに怖い体験させない事これが大切になります。良かれと思ったことが大参事になり兼ねません。 1歳で犬の性格形成の土台がしっかり出来上がります。それまでに、飼い主はよきリーダーであって、一緒にいて安心できる人と思われる事が大切ですね。