ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.24 犬のお手入れ(肛門腺)

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今回はワンちゃんの肛門腺についてです。まず肛門腺とは?

肛門の横の部分に左右に1つずつニオイの元を溜めておく袋があります。このニオイの袋は時計の8時と16時くらいの位置に肛門腺の小さな穴があります、そこから中の分泌物が出てくるようになっています。この袋の底には括約筋がつながっていて、排便時に肛門を締めると袋が圧迫されて中にあるとてもにおいの臭い液体が飛び出してきます。この液体が「肛門腺」と呼ばれているものです。

肛門腺は、猫や犬にとってニオイつけのための大切な役割を果たしております。この肛門腺ですが、大型犬では自力で出せる子は多いのですが筋力のない小型犬や老犬や下痢が続いたりするとうまく出せなくなる場合があります。そうなるとどんどん溜まって化膿し炎症を起こしたり、時には破裂をしたりする事があるので、そのような事を予防する為に月に一回程度で十分ですので肛門腺を定期的に絞っていきましょう。肛門腺が溜まってくるとお尻を床にこすって歩くような動作をするようになったりするのでよく観察してみましょう。

肛門腺は図にある☆の部分ぐらいの位置にあります。

尻尾を上に引っ張り上げると肛門腺が手前に出てくるので絞りやすいです。尻尾を上げながら親指と人差し指で☆をえぐるように押しながら手前に絞り出すと肛門腺から分泌液が出てきます。嫌がる子はおやつなど与えながら絞るといいでしょう。

小さいころからお尻や尻尾に沢山触って慣れさせておくとスムーズにできます。

もし、お家で大変なようであれば病院やトリミングサロンにて処置してもらいましょう。