ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.21 目を見て叱ってはいけない?

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「こら!!」・・・!と愛犬を叱っていたり、撫でていたりするとあくびをする事はありませんか?

実はこの行動は眠たいわけでも集中力がないわけでもありません、緊張をほぐそうとしている行動なのです。 叱られたときは十分反省して、飼い主さんに「もう理解してるよ・・落ち着こうよ~」という合図を出しているのです。

何度かやっているうちに足の力が抜けて抵抗がなくなってきます。その様になってきたらワンちゃんの爪を切ってみましょう。高いテーブルの上にワンちゃんを乗せると大人しくなり切りやすくなります。

撫でている時はリーダーに体をチェックされている時に緊張をほぐす為にあくびが出ます。

こういった行動を「カーミングシグナル」といいます。 カーミングシグナルとは?攻撃の回避やストレス・興奮状態を落ち着かせたり、恐怖などから自分を守ったり、相手に望むことなどを口や耳や目や尻尾などを使い気持ちを表現することを言います。

カーミングシグナルが上手に表現できない子は「咬みつく」などの行動に出てしまうのですが、信頼関係や上下関係がハッキリしていることにより、カーミングシグナルとして現れてきます。ハッキリしていることにより、カーミングシグナルとして現れてきます。

あくびの他に自分の口の周りをなめたり、目をそらしたり、前足をチョコンとあげたりします。信頼関係がしっかりできた「要求方法」なのです。

画像の子はうちの犬ですが、写真を撮るときに必ず目をそらします。カメラ目線をしない子も同じようにカーミングシグナルで争いを避けようとしているのです。犬同士の間で目線を合わすという行動は喧嘩につながります。この子は争いたくないのでたとえ、カメラでも目線をそらすのです。

ですので、叱っている時に目をそらしても、あくびをしても「緊張感のない子ね!!」と思わないようにして下さい★

十分反省してしている証拠なのです。じっくり愛犬を観察するとさまざまなカーミングシグナルが見つかるかもしれませんね★