ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.38 犬のマーキングについて考える

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犬のお散歩中でよくオス犬が電柱や草むらに足を上げてオシッコをかける行動を目にします。足を上げてオシッコをするのは自分を大きくみせたかったり、強い犬だというのをアピールするためとも言われております。1歳過ぎる頃にはオスの意識が高まり家の中のあちこちにマーキングをするようになる犬もいて、家中オシッコだらけになったりと、家の中で生活するには少し厄介な行動をする様にもなります。

オシッコをかける場所に注意!

マーキングが始まると、縄張り意識も高まってくると言われています。壁や家具にかけるのならまだしも、人の足、靴、カバンなど・・・。こういった人の匂いのすることろにかける行動があらわれた場合は要注意かもしれません。マーキングには「これは僕のものなんだよ!」というメッセージが隠されています。つまり、人にオシッコをかけたりする場合は順位を狙われている合図とも言われています。

マーキングはメスにもある

縄張りを意識するのはオスだけのお仕事ではありません。もちろんメスにもありますが、オスほど強いものではないものの、新しい場所に来たり、生理の時など何度もオシッコをするようになります。お散歩中にほんの少しのオシッコしか出ない場合はマーキングしている可能性もあるので観察してみましょう。

マーキングは治せる

マーキングはトレーニングで抑える事が出来ます。ただ、叱るのではなく、意識をこちらに向けさせるという方法です。生理現象なので叱ってやめさせるとかえってストレスになる事もあります。マーキングするより、こっちの方が楽しいよ!!という流れに持っていくのです。飼い主を無視してマーキングをすると云う事は、飼い主よりも縄張りチェックの方が魅力的で楽しいと思っているからです。犬の世界では縄張りを主張できるのは群れのリーダーにあたる犬のみです。つまり、自分の犬が縄張りチェックに精を出して飼い主を無視している状況は、リーダーシップを取られている事につながります。犬に魅力的にみられる為に、お散歩には愛犬の好きなおもちゃやおやつを持ってお出かけする事が大切です。

マナーバンドをしましょう

ドッグカフェやドッグランなど犬連れOKな施設に行くときは必ずマナーバンドを着用するように一度その場所でマーキングをしてしまった場合、縄張りとなってしまうので何度も繰り返してマーキングを するようになってしまいます。お店の人や周りの人に迷惑にならないようマナーバンドを着用するようにしましょう。