いざという時のための災害対策五箇条 その4

4.避難時の持ち物

14.持ち出し袋(イヌ・ネコ)

緊急時に持ち出す荷物袋は、大人一人で7kg前後が目安。人用の緊急物品に加えて犬猫用もとなると、持ち出し袋にいれるアイテムには厳選が必要です。 おすすめの持ち出し袋は両手が空くリュックタイプ。丈夫で壊れづらいのはもちろんのこと、拭けば汚れがとれる素材を選ぶと便利です。

※避難袋や緊急時ストックをすべて一か所にまとめておくと、 いざという時に持ち出せないこともあります。 可能であれば、室内・屋外の物置・車内…といったように ストックする場所を分散しておくと安心です。

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15.飼育メモ(イヌ・ネコ)

ペットがどんな疾患を持っているのか、どんなケアが日々必要なのか、 かかりつけの動物病院などをメモ帳に記入しておきましょう。 ご自身がけがや病気になった際に、別の方へペットのケアをお願いしやすくなります。

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食器

被災直後は水が不足し、器が洗えず不便だったそうです。 動物用の食器も、予備があると便利です。 プラスチックなどの割れない素材を選びましょう。 また、簡易的な食器として、ペットボトルや牛乳パックなどを 工作して器を作ってもよいでしょう。 食品用ラップを食器の内側に敷いて使うと、 水がなく食器が洗えないときなどに重宝します。

ごみ袋

動物の排泄物を入れるだけでなく、レジャーシートの代わりに使用したり、 手作りの防寒シートの材料として使用するなど、様々な使用用途があります。 持ち出し袋に入れるなど、多めにストックしておくと便利です。

持ち出し袋に入れておくと便利なもの

必需品

●水
古くならないように定期的に交換しましょう。

●タオル
体をふくだけでなく、防寒用や毛布代わりとしても。

●予備の首輪・リード
緊急時にリードが壊れることもありますので、予備を入れておきましょう。
予備の首輪にも迷子札をつけ、連絡先を記入しておくと安心です。

●トイレシート
持ち出し袋の中にも何日分か入れておきましょう。

●常用の内服薬(動物病院で対応可能)
療養中のペットはいつもより余分に内服を常備しましょう。

●ゴミ袋
排泄物を入れるゴミ袋も、数日分あると便利です。

●救急セット
人用の救急セットに、動物用の爪切りなどお手入れ用品を加えておくと便利です。人用の絆創膏や包帯は、そのまま動物に使うこともできます。ただし、人用の風邪薬解熱剤を与えないようにしましょう。

●予防注射証明書(動物病院で対応可能)
緊急時の被災動物保護施設に預ける際に、証明書が必要になる可能性も。

できれば用意したいもの

●ワンちゃん用の洋服
防寒になるだけでなく、周囲の方へのマナーとして毛の飛び散りへの配慮にもなりますので、何着か用意しておきましょう。

●ワンちゃん外歩き用の靴下
ガラスの破片などが飛散した地面を歩くには、ワンちゃん用靴下があると安心。
大型犬ならば人用の靴下、小型中型犬ならば100円均一で手に入る椅子の脚カバーでも代用できます。購入した際は、はかせて歩くトレーニングをしておきましょう。

●長くかめるオヤツ・ひとり遊び用のおもちゃ
避難所では、わんちゃんと飼い主様が一緒にいられないことがほとんどです。長時間大人しくいられるよう、オヤツやおもちゃがあると便利です。また、普段から大人しくお留守番できるトレーニングもしておきましょう。

●レジャーシート&クリップ
被災地では動物の雨よけ、日よけ、目隠しなどにシートが大活躍したそうです。

●工作用のはさみ・カッター・テープなど
物が不足する被災地では、身近にあるものを工作して利用することも。
ペットボトルで器を作ったりといった工夫ができるよう、ある程度の工作用品が入っていると便利です。

●マジックペン
被災地で一番重宝された文房具。
「どこどこに避難しています」などメッセージを紙に書いて張ったりすることで、安否の連絡に役立ったそうです。はぐれた動物を捜す際などにも役立つと思われますので、ぜひ用意しておきましょう。