ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.166 初めてのお散歩デビューの方法

子犬を迎えて、ワクチンが終了したら外に連れ出し、お散歩を教えていきます。が…、そこで困ってしまうのは「歩かない」と言う事。

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首輪とリードを着けてさぁ!行くぞ!と怖がらずに走り回る子犬はあまりいないと思います。初めて見る外の世界、大きい車、知らない犬や人、あまりにも刺激が多すぎて震えてしまう子もいると思います。リードや首輪の感覚にも慣れず、パニックになってしまう事も少なくありません。少しずつ段階を踏んで、トレーニングをしていくとスムーズにデビューする事も出来るようになっています。

お散歩デビューするには以下の事から始めていきましょう。

●首輪とリードに慣らす

家の中で首輪とリードを付けっぱなしにした状態で遊んであげましょう。始めは違和感を感じてリードに警戒してしまう事もあるので、リードは持たず、床に垂らした状態にして家の中を自由にしてみましょう。慣れて来たらリードを持って歩いてみましょう。

●ドッグランで歩かせてみよう

自由に歩き回れるドッグランに連れて行き、首輪とリードを着けた状態でリードを放して自ら歩かせてみます。おやつやおもちゃを使い、飼い主に付いて来るようにおびき寄せて一緒に走ったり、歩いたりしてみます。慣れてきたらリードを持ってドッグランを歩いてみましょう。

●玄関の前で遊ぶ

リードや首輪に慣れて来たらいきなり路上ではなく、まずは玄関前でおやつやおもちゃを持って遊んであげます。家の前でリードを使い歩けるようになってきたら少しずつ範囲を広くしていきます。

と言うように、いきなり路上ではなく少しずつ段階を踏んで歩けるようにしていきましょう。いきなり引っ張って歩こうとすると拒絶する事が多く、スムーズには行かなくなるので注意が必要です。

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お散歩の中で車が怖い、自転車が怖いとパニックになる場合は子犬のうちから「見たらおやつやフード」を与えるようにして「恐怖」→「いい事」に変えて行くようにトレーニングしていきましょう。
恐怖に感じてしまっている状態で成犬になってしまった場合はそう簡単には治らない事がありますので、早いうちから教えていく事をおすすめします。
抱っこをしている状態で安心する場合はどんどん抱っこでトレーニングをしていくのもいいでしょう。

小さなうちからの経験が成犬になった時にとても役に経つものとなりますので、子犬のうちのトレーニングは手を抜かないように少しずつ教えて行きましょう。きっと理想的なお散歩が出来るようになるはずです。