DOGWANの子犬たちは生後2ヶ月をすぎて、乳歯も生え揃い甘咬み期に突入しました。兄弟同士で咬み合ったり、ママワンコの耳の毛や尾に咬みついたりと毎日大忙しです。
子犬の時期に必ずと言っていいほどある、この「甘咬み期」飼い主の皆さんにとっては厄介な物であり、痛いし、辞めてほしい問題行動の代表となっておりますが、この時期の甘咬み…辞めさせていいのでしょうか…??
答えは「NG」です!
この時期の兄弟同士による甘咬みには以下のようなメリットが沢山あります。
・咬んで乳歯の生え変わりを促す
・相手に咬まれる事により、痛みを理解する
・相手を咬む事により、相手に遊ばれなくなることを覚える
・痛い時の「キャン」という声を覚え、手加減できるようになる
と、言うように咬む事により、成長過程において歯の生え変わりを促したり、コミュニケーション能力レベルのアップ、手加減、犬に対しての優しさも育ってきます。
逆にこの時期に兄弟犬と引き離し、尚且つ甘咬みをさせないようにするとどうなるか。
・顎の発達の低下、歯並びが崩れる
・人に対しての咬みつきが悪化
・ストレスがたまり、破壊行動
・成犬になっても咬みつきが治らない
等、あらゆる問題行動が出てきます。それ以前に口周りに手をかざしただけで咬みつく対象となってしまう事も少なくありません。
この時期に兄弟犬と遊ばせれない場合は対象物を人の手ではなく、犬のおもちゃに切り替えてあげます。
歯の生え変わりがスタートする時期から大人の歯が生えてくるまで、子犬は生え変わりを促す為に咬まなくてはいけませんので、人の手以外の物に咬む事を教えて、尚且つおもちゃに咬みついている事に褒めてあげましょう。
人の手以外を咬む事は「いい事!」と思えるように、褒めながら教えていくと、叱る事が少なくなります。
咄嗟に人の手を咬んで来た場合は決して叩いて叱らずしつけの「苦いスプレー」を使用したり、「口の中の舌を優しくつかみ」不快感を与えて自ら吐き出すようにさせます。その後は必ず褒める事を忘れずに行いましょう。
そして、何でも咬もうとする甘咬み期は顔周り、頭に触ろうとするとじゃれて咬もうとしてしまいますので、生え変わりが終わるまではおもちゃを咬ませている時に触る事をしてあげてください。
触れた時にじゃれつく対象物をおもちゃにする事により、じゃれるのは人の手ではなくおもちゃと認識しますので、必ずおもちゃを咬ませながら触れるようにして下さい。
ちょっとした方法や見方を変える事により、甘咬みにはメリットが沢山あるので、上手に回避しながら甘咬みを沢山させて、どんどんいい子に育てて行きましょう。