ペットショップに行けばすぐに子犬を迎える事ができるようになった現代…。仕事の疲れを癒やしてくれるのでは?子供のお友達になるのでは?とペットショップで大人しくしていたはずの子犬をお家に迎えると…
噛む、暴れる、壊す、吠える…と育児ノイローゼになり手放す飼い主さんも少なくありません。迎えた後に購入したペットショップにしつけの相談を聞いてもあまり解決する事はなく、なかなか解決せず、エスカレートしてからしつけ教室に来る方も多くいます。
何故このような事になるのでしょうか…。
問題なのは繁殖から巣立ちの間に飼い主さんがその犬種の飼育についてどのくらいの知識があるか、繁殖者は子犬の社会化トレーニングをどのくらいしているか、迎えた後に販売者はどのくらいのサポートをしてくれるか?に関わってきます。
DOGWANで産まれた子犬達へのサポートを例に上げると以下のようにケアを行っています。
◎飼い主さんへのサポート
子犬の見学を予約された希望の方には家族構成、生活環境、犬の飼育歴、年齢等を確認します。その後、希望家族の環境に合っている事が分かれば、子犬の親犬、兄弟犬、おばあちゃん犬、親戚犬と触れ合って貰い、成犬になった時の大きさ、運動量の多さ、性格等を理解してもらいます。
子犬の引き渡しまで、最低でも3回は触れ合ってもらい、子犬のしつけやお手入れ等も学んでもらうようにしているのですが、このように迎える前に事前にしつけの事やお手入れについても学んでおくと、飼い主さんの「迎えてから育児ノイローゼ」のような事は回避できるのではと思います。
お引き渡し後は責任を持って、生後6ヶ月までのお預かりサービス・生後1歳までトレーニングサービスを行っています。悩みもなく、1歳を迎えてお互いに安心出来る状態であれば大成功という感じではないでしょうか?
◎子犬へのケア・サポート
子犬は母犬と生後75日頃まで一緒に生活してもらい社会化を十分に学ばせていくのですが、そればかりだとひとりずつのトレーニングができません。
ここでDOGWANではトレーナーの登場です。生後1ヶ月頃から身体のあらゆる箇所に触り、嫌がらないようタッチトレーニングを行います。その後からお手入れトレーニングとしてブラシ、耳掃除、爪切り等の練習も同時に行っていきます。
母犬との信頼関係は築かれていても、人との関係も築いていかなくてはいけませんので、母犬と同時進行で行い、触れ合いながら安心感を与えていきます。
最終的には各お家にひとりずつ巣立って行くので、生後70日を過ぎて母犬が子犬に授乳を拒否するようになる頃から親離れのスタートと言われているので、そのタイミングでひとりずつのハウストレーニングも開始。1日2回お昼寝の時間と夜寝る時にハウスに入ってもらい、静かに寝るトレーニングをしていきます。
そして、突然の環境変化にも動じないように、遊びの時間には、DOGWANの方へ行き、他の犬に会ってみたり、違う場所でも休めるトレーニングを行い情緒の成長も促していきます。
環境が変わってごはんも食べず、遠吠えをしたり、お腹を壊したり、精神的に不安になる子犬も多い中、このような社会化トレーニングを事前にしておくと、子犬にとってかなり良い影響を受けます。
DOGWANでは、巣立つ頃までにはイタズラや甘噛みのトレーニングはほぼ完了させる事も目標なのですが、たとえ子犬であってもマスクやコードをイタズラせず、自分のおもちゃを選んで遊ぶ事を教える事もできます。
このようにDOGWANの方針ではありますが、巣立つまでの間、迎えた後に飼い主さんが育児ノイローゼにならないよう、できる限りの事は飼い主さんにトレーニング方法をお伝えし、子犬にもトレーニングをして巣立たせる事ができれば安心ですし、勿論、巣立った後も終わりではなくスタートとなりますので、その後も飼い主さんをサポートしていく事、これが子犬を不幸にせず飼い主さんが幸せに愛犬と過ごす為の橋渡しとなるのではないかと私は思います。
繁殖者、又は販売者は送り出したからにはケア、サポートを充実にしてほしいものです。
いつか日本がそんな世の中になりますように…。