ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.169 リードの使い方を覚えよう

前回は首輪の使い方についてのコラムを発信しましたが、今回はリードについてのお話をしたいと思います。

首輪や胴輪にリードを着けたら犬は勝手に前に進んで歩いてくれるはず!と思いがちな飼い主さんもしばしば…。
これもトレーニングで出来る事で、始めからリードを気にしないで歩く子は殆どいません。
まずはリードに慣らす練習からスタートしていきます。

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いきなり歩く事はせず、手にリードを持たないでリビングで着けたまま歩かせてみましょう。

最初は気にしますが、次第に気にならなくなってきます。そうしたらリードを持って家の中を歩いてみましょう。

家の中での歩行がスムーズになってきたら玄関前→家の周り→町内一週と少しずつ範囲を広げて行ってみて慣らして行きましょう。

お散歩は少しずつおやつを与えながら歩けるようにしていく事が大切です。

そしてリードはお散歩をする道具と思っている方も多いかと思いますが、それだけの物ではありません。
言葉の通じない生き物ですから、急なイタズラや逃げたし、誤飲等の制御をするのにもリードを下記のように使います。

●室内でもリードを着けてみましょう

子犬や迎えたばかりの犬を家の中でリビングにフリーにする時は、リードを着けてあげて、家のルールを理解できるようになるまでは自由にする事はせず、リードを着けながら誘導して教えるようにしていきましょう。

家の中でもリードを着けるの!?とビックリされる飼い主さんも多くいるのですが、実践してみて、コントロールを素早くできるようになり、イタズラの回数が減ったと言う声も多く聞こえてきます。子犬は勿論ですが、成犬になってから引き取った子もいきなりフリーにはせず室内でリードを着けて放してみるといいかもしれません。

リードにじゃれついて噛み付いたり、食べようとする場合もあると思いますが、そのようなイタズラが見られた時はしつけ用の苦いスプレー等で対処するといいでしょう。

●リードはしっかり持つ事

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外の環境に慣れず、初めて見る物を怖がる子犬もいると思うのですが、その時に怯えてパニックになり、引っ張る事もしばしば…こんな時は絶対にリードは手から放さない事を意識しましょう。

力の強い犬でどうしても制御できないような子は、リードをタスキがけにする物や腰に巻くタイプもあるので使用してみてもいいかと思います。

●伸縮リードの使用やハーネスを単体で着けない事

ハーネス単体で装着したり、伸縮リードを使用するのは返って危険を招く事もあるので使用は避けましょう。

フレキシブルの伸縮リードにしてしまうとロックをかけ忘れ車道に出る事故も少なくありませんので120cm前後のリードを使用するようにしましょう。

ハーネスは単体で着けるとすっぽ抜ける事もありますので、ハーネスのみではなく首輪と一緒に付けるようにしましょう。

●リーダーウォークを心がけアイコンタクトを取るようにしつけましょう

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リードはあくまでも補助の道具です。物事を理解して、言葉で制御出来たら全てはクリアとなります。リーダーウォークとアイコンタクトのトレーニングを行う事により、どんなにパニックな状況になろうとも、飼い主さんとの信頼関係を築く事が出来れば、万が一リードが手から離れてしまったとしても制御する事も可能です。

お利口さんにする為…ではなく、自分の愛犬の命を守り生活を豊かにする為にはリードのコントロールのしつけが絆となってくるはずです。