ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.99 愛犬との食事のマナーのしつけ

犬は元々群れで生活する動物です。その為犬は一緒に生活する家族は群れとしてみています。
犬の群れの世界では食事はリーダーが先に食べて下位の者はその後に食事をするルールがあります。犬も同じように人間を群れと見ているので食事は先に人間が食べて愛犬の食事は後に与えます。
そうする事により犬の順位は下にあるんだよ、という事を家庭でも愛犬に教えなくてはなりません。

お家の愛犬は皆さんより先に食事を与えていませんか??
ちょっとした事でも犬は人の動きを観察します。何でも先に愛犬に与えていると自分がリーダーだと思い込み次第に食事を要求してきたり、食べているときに触るとうなったり、人が食べているものを奪ったりする事も・・・。

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そうさせないために、必ず食事は人が先に食べます。そして、愛犬に食べているところを見せてください。
「待て」がきちんとできる子には愛犬の食事だけ用意しておき、人が食べ終わるまで「待て」をさせておくととても上下関係がはっきり愛犬に分かりやすく伝わります。
今は自分より先に食べているこの人たちが自分より順位が上なんだな・・と思うようになってきます。
そして、愛犬に食事を与えるときは必ず身体に触れながら与えてください。
この食事は自分だけのもの!!と愛犬に思わせないようにします。
ひとりで食事をする習慣がついたり独占欲が沸いたりすると、人が近づいただけで焦って飲み込んでがっついて食べるようになりとても危険です。のどに食事を詰まらせて呼吸困難になってしまう事もあります。

そういった事故を防ぐためにも、人との信頼関係を築くためにも、これは人から貰ってるんだよ・・人はあなたの食事を奪ったりしないよ・・ということも愛犬に教えないといけません。できるようであれば愛犬の食器に手を入れて手から食事を食べさせてもいいでしょう。
できるだけ、食事の時は一人にせずにそばについてあげてください。食事に独占欲がわかないようにしましょう。
愛犬も人が自分の食事を取らないんだ、と理解すれば愛犬は取られまいと焦って食事をガッツク事もなくなるでしょう。食事のマナーは上下関係や信頼関係のバロメーターにもつながります。