ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.59 犬種にまどわされないで!

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よく、ペットショップや犬の図鑑でラブラドールレトリバーは盲導犬になる犬なのでしつけもいらないし言う事をよく聞くのでとっても賢い犬ですよ!と言われたり、ボーダーコリーは犬の中で1番頭の良い犬なので大人しくて飼いやすいですよ~!と言われて飼ってみたものの、トイレは覚えない・家の中はぐちゃぐちゃ・かまってほしくて永遠と吠えているなどと・・ショップで言われた事や本に書いている事と全然違った!という事が多くあります。
犬種がというより、犬全般は必ずしつけをしなくてはいけません、あくまでもこのしつけがきちんとできた子は上に述べたような賢い犬になるかもしれません。
しかし、この「賢い」「頭の良い」という言葉にはウラがあって、しつけをしないでいると、頭の良い犬が上位を狙って飼い主を「しつけ」ようとしてしまうのです。
ほっといて飼っていても賢い犬は作られません。どんなに有名な犬種であっても「訓練」や「しつけ」をした上での話なのです。
気に入った犬種を飼う前に必ずしてほしい事、同じ犬種を飼っている人にどんなタイプか聞いてみたりその犬種を扱っているブリーダーさんに電話で問い合わせたり、ドッグショーに足を運んでみたりしてその犬を飼う前に犬種の性質をしっかり調べておくことが大切です。
「こんなはずじゃなかった・・・」と、言われては迎え入れた子犬があまりにも可哀相です。
犬を飼う時はしっかりと計画的に犬種の勉強をするようにしましょう。
例えばシェルティーやダックスは吠える必要性を重視して作られた犬種です。吠えることで人間の役に立つ仕事を古くからしていたので、吠える事を前提に迎え入れなくてはいけません。
この様なタイプに吠えを制限するのは逆にストレスを感じてしまう子も中にはいるのです。
吠えない犬がほしいのであれば吠えづらい犬種を聞いたり見たり、または血統をみせてもらったりすると 良いと思います。
おじいちゃんおばあちゃん、その親戚はどのようなタイプだったか?等、きちんとしたブリーダーさんに聞いてみれば教えてくれるはずです。その中から大人しい子を選ぶのもひとつの方法と言えるかと思います。どの方法にせよ、本などに載っている犬種の良い所だけが書いている言葉に惑わされず良い所、悪い所を自分で聞いて調べて理想な犬を選ぶようにしましょう。