ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.5 お散歩の引っ張りグセはリーダーウォークで対処しましょう

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ワンちゃんを迎え入れての楽しみといったら「お散歩」です。しかし・・いざお散歩に出てみると、あっちに行ったりこっちに行ったりといったいどちらがお散歩されているか分からない状態になってしまう。何て事はないでしょうか?お散歩でいつも犬に引っ張られては、楽しいはずのお散歩がとても嫌になってしまいますね。ワンちゃんもいつも人を引っ張りながら歩いていると次第に「この人は自分の行きたい所についてくる!自分はこの人のリーダーなんだ!!」と思うようになって行きます。お散歩でワンちゃんが自由にあちこち引っ張ってしまう事は犬にとっても人にとっても悪循環になってきてしまうのです。

この悪循環を一瞬にして直すのが「リーダーウォーク」という訓練法です。 簡単に言いますと、犬に前を絶対に歩かせないお散歩をします。まず、ワンちゃんが前に行ったらすぐに逆の方向へ人は進みます。ワンちゃんが右に行ったら左へ、左に行ったら右へ歩き、犬の後には絶対に着いていかず逆らって歩いてください。

この時、注意する事はワンちゃんを興奮させないように話をかけないあまりワンちゃんを見ないようにしましょう。そして、人が方向転換をしたその時はワンちゃんに必ず背中を向けます。そうする事により、自然と犬が自分の後について歩く形になります。時に急に止まってみたり、ジグザグに歩いてみたりして、ワンちゃんが予測できないような歩き方も取り入れていきましょう。そして、歩いている途中で人がUターンをして、わざと犬にぶつかって歩いたりしてみましょう。今までワンちゃんに振り回されていた分、逆に存分に振り回して歩いてください。そうしていくと次第に「この人に注目していないと、どこに行くか分からない、人を見て歩かないとぶつかってしまう!」と思うようになり、人の顔を見上げるようになったり、人の動きに合わせてついて歩くようになっていきます。人の歩調に合わせて歩くようになってきたら沢山褒めてあげましょう。

これは、お散歩の度にしてあげるといいですね。人の歩調に合わせてワンちゃんもついてくるととってもお散歩が楽しくなります。この方法で、以前我が家で飼っていた当時10歳の老犬にも効果がありました、この訓練には年齢は関係ありません、いつからでもどんなワンちゃんでも始められますのでお散歩でお困りの方は一度試してみるといいでしょう。文章や言葉ではなかなか解かりづらい事もございます。当病院でのしつけ教室でもご指導しておりますので、お気軽にご相談下さい。