ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.4 トイレのしつけ

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子犬を迎え入れて、最初に悩むしつけはトイレのしつけではないでしょうか?トイレを覚える早さは個体差があり、必ずしもトイレシートを敷けばすぐに覚えてくれる訳ではありません。トイレの場所・コマンドなど子犬に教えなくてはいけません。そして、比較的女の子よりも男の子の方が覚えにくいと言われています。男の子は足を上げて排泄をするようになってしまうと足はトイレに入っていてもオシッコはその外に飛び散ってしまう事があります。そして、縄張りを意識する為に部屋のあちこちでしてしまう事も少なくはありません。
我が家の犬も女の子の方は1週間程でトイレを覚えましたが、2頭目に迎え入れた犬は男の子でやはり少し時間がかかりました。その他に性別関係なしに他頭飼いをしているワンちゃんは他の犬がした排泄の臭いが気になりトイレと決めた場所でしない子もいます。そして、ウンチとオシッコの場所を別々にする子もいます。そのような場合はもうひとつトイレを設置してあげるといいかもしれませんね。さて、トイレのしつけのコツですが・・・。

  • 排泄の時間を覚えましょう
    子犬の排泄する時間は大体決まっており、寝起きや食事の後、遊んだ後又は遊んでいる最中に排泄します。子犬のうちは排泄回数が多いので10回中5回ぐらい成功したら十分なので気長に教えてきましょう。
  • トイレをサークルで囲う。
    トイレをサークルなどで囲って子犬が排泄するまで閉じ込めてしまい、無視をして下さい。そして、排泄をした時に大げさに褒めてケージから出してあげましょう。すると子犬は「排泄をすると褒めてくれるし、ここから出してくれる!」と思うようになってきます。覚えてきたらサークルの1面をはずし(下画像)子犬をトイレまで誘導して排泄をさせましょう。
  • コマンドを教える。
    トイレの時に「オシッコ」や「トイレ」などコマンドをつけて教えてあげましょう。 犬がコマンドを覚えると「オシッコ」と声をかけただけでトイレに自ら行き、排泄をしてくれるようになります。コマンドを教えておくと排泄のタイミングも飼い主様が決められるようになってきます。
  • 決して叱らない事。
    よく、トイレのしつけでしてしまうのは、粗相に鼻先を押付けて「ダメ!!」と叱る方法です。これはあまり良い方法とは言えません。特に粗相をして時間がたっているのであれば尚更です。 時間が経ってから叱ると何で叱られているのか全く理解ができません。そして叱ってトイレを教えてしまうと排泄自体がいけない事と思ってしまい、排泄をすると怖い事が起きる!と思う様になってしまったり、人がいない所で隠れてするようになってしまう事もありますので叱らないようにしましょう。失敗した時はひたすら子犬に背を向け無視をしながら粗相の片づけをしましょう。
  • トイレのしつけは褒めるのみ!!
    トイレを成功したらいつもはあまり食べられないような豪華なおやつを与えてください。そうする事によりトイレに対する印象がとても強くなってきます。 排泄をしている最中でもおやつを与えて褒めてあげるとより効果的です。 成功した時と失敗した時のギャップを作ってください。そうする事により子犬は「トイレでオシッコしたら良い事があるけど、違う所でオシッコしたらおやつもくれないし遊んでもくれない」と思うようになってきます。

先に述べましたように、個体差があり、覚えるのに時間がかかってしまう子もいますので焦らないでじっくり教えてあげましょう。トイレに敷くシートの枚数や大きさは犬の身体に合ったサイズを作ってあげて下さい。大きさの目安は犬の身体2枚分ぐらいが理想的ですが始めは4.5枚分ぐらい大きく広さを取って教え、少しずつシートの枚数を少なくしていくといいでしょう。トイレのしつけ指導は訪問しつけ教室でも行っております、困った事がございましたらお気軽にご連絡下さい。