ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.1 犬のしつけをする事の大切さについて

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まず始めに、「犬のしつけ」とは犬と人との共存をより良くする為のルールやマナーです。 犬はもともと群れで生活をする動物です。群れにはリーダーとなる者がいて、そのリーダーに守られながら下位の犬は生きています。人との生活も一緒で、リーダーとなる人間のそばにいると、犬はとても安心します。しかし、人間と同じ空間で生活する為には、きちんと犬のしつけをしなくてはなりません。 飼い主さんは犬の良きリーダーとなり、犬に「この人に守られているのなら安心だ」と思われなくてはなりません。上下関係をハッキリさせる事により、犬や人にとって落ち着いた生活を送れるうえに犬との信頼関係もしっかり築く事ができます。犬にリーダーシップをとらせてしまっては犬も人も落ち着かずストレスがたまってしまい「こんなはずじゃなかったのに・・・」と、思ってしまう事も・・・。 人と犬との間にルールを作り、きちんと上下関係をハッキリさせ、しつけを入れる事により、犬はしてはいけない事は何か?何をすればいいのか?と考えるようになります。我が家には5歳のトイプードルと5ヶ月になる赤ちゃんがいます。動物から人にうつる病気もあるので、必要以上に赤ちゃんとの接触はさせていません。犬もルールを理解しているので、赤ちゃんに対し、していい事、してはいけない事をきちんと守っています。しつけは人と犬を結ぶ会話の代わりや絆にもなりますね。
もし、しつけをせずに犬と生活をするとどうなるかと言いますと、様々な「問題行動」がでてきます。しかし、この「問題行動」とは人間にとって迷惑な行動ですが犬からしてみれば当たり前の行動です。それを頭ごなしにやめさせてはかえってストレスになる事もあるので、犬のしつけは本能を生かし、犬の気持ちを考えながら教えていくのが一番いい方法だと私は思います。 昔ながらの体罰や威圧などをして教えるやり方だと、問題行動が悪化するばかりではなく、人間不信になってしまう事もあります。しつけは、犬も楽しく、人も楽しくなくてはなりません。 「コラ!!」「ダメ!!」 ばかりではいけないのです。そして、人によって犬に対する問題行動の内容も違います。

例えば「吠える」事、これは問題行動の代表的な行動ですが、番犬として飼育している人からみれば「ありがいたい行動」です。どこまでが問題行動と決めるかは飼い主さんの考え方一つで変わってきます。
犬をしつける前に「どこまでならOKかNGか」を家族で話し合うのがいいでしょう

犬のしつけはワンパターンではいけません

犬のしつけ方も様々です。その犬に合う教え方をしないとうまく伝わらずに、いつまでたっても問題が解決しない場合があります。犬の性格も色々あるので、もちろんその犬の性格に合ったしつけ方をしなくてはなりませんし、しつけ方法も1つではいけません。  なかなか問題が解決しなかったり、うまく伝わらないのであれば違う方法に切り替え、その犬にはどの方法が合っているのか?どうすれば犬は理解しやすいか?を探す事が大切です。 つまり、問題行動の解決策には「たくさんの引き出し」が必要なのです。その為、ドッグトレーナーによっても教え方は同じではありません、皆さん考え方や、しつけ方が違うのでトレーナーに教えてもらう場合は、犬だけでなく飼い主さんにも合うトレーナーを探していきましょう。 犬に合った正しいしつけをする事により犬や飼い主さんに負担がかからず落ち着いた楽しいドッグライフを過ごす事ができるのです。  犬を飼ったらまず「その犬に合ったしつけをする」これを忘れないで犬を迎え入れましょう。