ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.181 ハンドシグナルを習得しよう

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犬とのコミュニケーションに必要な事のひとつとして、ハンドシグナルという動作があります。訓練用語で言えば「指符」指、または手の動きで犬に指示を出す事を言います。おすわりであれば、人差し指を立てて上に上げる、フセであれば手を広げて下に振り下ろす等、犬にとって分かりやすい指示で伝え理解させる動作のひとつです、犬は言葉の理解より先にハンドシグナルにて理解する事の方が得意とされています。

ボディランゲージでコミュニケーションを取る事が多いとされている犬にとっては声よりも最高の方法なのではないかと私は思っております。

さて、このハンドシグナルですが覚えさせておくと以下のようなメリットがあります。

・人の多いガヤガヤした場所
・大声を出せないような所
・耳の遠くなってきた老犬に
・人により発音が変わっても指示に従える

これに加えて、アイコンタクトをプラスしていけば言葉がなくとも人の指示に従う理解がより強くなります。犬はいつか年を取り、耳が遠くなる事もあります。実際に我が家の15歳の老犬にもハンドシグナルを活用しているのですが、この子は耳が殆ど聞こえていませんが視力はかろうじてあるようなので、若い時に習得させていたハンドシグナルを今でもしっかり覚えていて、ドッグランで排泄したあとの呼び戻しを全て手の動きで行い、ハウスへの誘導も体に触れることなく手の指示で行っているので、犬にとってストレスがなくスムーズに行えています。

ハンドシグナルのスタートは手についてくる事から始めよう

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まずは手のひらの指の間におやつを挟めて「こっち」とコマンドをかけながら手についたオヤツを食べようと追いかけてきたらすぐに食べさせます。これを右手、左手で行い、手の動きだけでついて来ると良い事が起きる!と理解させていきましょう。

これが基本の動作となりますので、これができるようになったら「おいで」「ハウス」「すわれ」「フセ」「立って」「マテ」を教えておくと今後の生活に役に立ってくると思います。

高齢になって聴力が衰えてからではなく、まだ若いうちからトレーニングしておく事により、今後の生活に役立てるかと思いますので、備えあれば憂いなし!と思い、犬とのボディランゲージでの会話を増やして行けたらと思います。

皆さんトライしてみてください。