ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.186 お手入れ上手にするには子犬の頃から

1番犬が苦手とする事…

それは「お手入れ」が断トツ1位となっています。社会化期に犬とコミュニケーションを沢山しました!音に慣れせました!と言っても、こればかりは自然とできるような事ではありません。人の手で犬の身体に触れていき、ひとつずつ教えないと、いざお手入れをしよう…となった時に大暴れして仕舞いには噛み付いて来るほどになったりもします。このような事を防ぐ為には子犬をお家に迎えた頃から(生後2ヶ月~)すぐにスタートしていきましょう

イメージ

まずはテーブルの上に乗せて動く範囲を狭くします(落下には十分気をつけましょう)テーブルがない場合は膝の上でも可能ですおやつを与えながら、台の上は怖くないと言う事を教えていきます。

イメージ

次におやつを与えながら片方の手出お腹を持ち上げ、不安定な状態でも人がしっかり守ってくれているんだ!と認識させます。興奮していたら、落ち着くまで続けていきます。

イメージ

落ち着いて来たら、次に刺激に慣れてもらう為に背中を少しつまんでみます。ちょっとした痛みや引張りに対して、パニックを起こさないようにする練習です。

イメージ

背中をつまんでもパニックにならず、落ち着いて来たら次は尻尾に触ります。尻尾を触った時にも落ち着いているようでしたら、次に後ろ足がちょっと浮くくらい尻尾を上に持ち上げて刺激を与えてみましょう。

繊細な部分なので乱暴にではなく優しくゆっくりと持ち上げてみましょう。

その後、落ち着いているようでしたら、耳、足、爪と順番に触り、刺激に慣れさせていきましょう。

お手入れの際にパニックになったり、噛み付いてくる子の原因は幼少期の刺激不足からくるものと言われています。母犬や兄弟からは教えてもらえない事ではあるので、ここは人の手で幼少期にどれだけ触れているか?にかかってくるのです。

嫌がるから、可哀想だから…そっとしておこう。の飼育だと刺激不足となり、いざお手入れをしようとすると3人がかりだったり、口輪をしたり、押さえつけて無理やり処置をされたりする事になってしまいます。犬の性格にもよりますが、まずは子犬の時期からこのようなトレーニングを行う事により、大半はお手入れが苦手なワンコからお手入れが落ち着いて出来るわんこに変身していきます。

このように犬が変わる事ができるのは飼い主さん次第である事も分かります。子犬の時代は性格形成こ土台となり、一生を左右する時期にもなりますので、この時期を大切に…。そして、迎えたからには責任を持って、1歩ずつ進んで行くと、お互いにストレスのない落ち着いたワンライフを送る事ができるのす。