ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.183 モッテコイをマスターさせよう!

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
さて、今回は前回の引き続きで「モッテコイ」の教え方についてお話いたします。前回はフリスビーに興味を持たせる為にフードやおやつを使用して教えていきました。今回は犬にリードを着けて教えて行きます。

始めから持ってくる犬はなかなかいません

モッテコイを教える為の条件として…

・おもちゃを咥える事が出来る
・呼び戻しができる
・飼い主に唸らず渡してくれる事が出来る

が出来るのであれば、ほぼ完璧に覚える事ができます。ですが始めから出来る犬はなかなかいなくて、これもひとつずつ教えていきます。

犬にリードを着けましょう

普通に呼ぶだけでは自分の所に来てくれるのに、おもちゃが絡むと物欲が出て渡したくなくて逃げてしまったり、興味がそれて違う所に行ってしまったりします。それを防ぐ為にリードを着けます。

犬が気にならないくらいの細めのヒモを使い誘導していくのですが、私はパラコードロープにナスカンを着けてお手製の誘導リードを使っています。

リードはできるだけ長めに取りながら、おもちゃを投げで咥えてる間にすぐにたぐり寄せ、自分の足の間にまで誘導していきましょう。

ポイントは自分に限りなく近い距離まで寄せる事とすぐに取り上げない事。早く取り上げてしまうと逃げるようになってしまう事もあるので、できるだけ近い距離(足の間に来るようにするとOK)で受け取るようにしましょう。

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自分の所まで来たらおやつと交換します。(画像)足の間まで引き寄せておやつと交換します。

これを数回繰り返し、次はリードを持たずに投げてみましょう。
投げて咥えたら呼び寄せ、もし違う方向へ行ってしまったら着いているリードをすぐに抑えて自分の所にたぐり寄せて下さい。
この時に誘導で自分の所にたぐり寄せて来ても必ずおやつをあげる事を忘れずに行なって下さい。

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手で捕まえるようになってきたら、次はフリスビーをひっくり返した状態でおやつを入れてフリスビーを上にあげてみます。するとフリスビーに乗ってるおやつを取ろうと覗き込むようになり、手は届かないので口を使ってひっくり返そうとしてきます。

少しでも咥えようとしたらすぐおやつをあげるのを繰り返して行くと。咥えたらおやつが落ちてくる!と認識しますので、フリスビーを咥えるという事も覚えて来るようになります。

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この段階で自発的に動作しなくても、誘導していくうちに理解してモッテコイを覚えるようになっていきます。徐々に理解をしていくと、言葉だけでおもちゃを追い、捕らえて持ってくる動作を自発的に出来るようになるので、諦めず根気よく続けていくと良いでしょう。

(画像)「GO」のコマンドでフリスビーを追いかけるしめじ

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(画像)咥えた瞬間に「おいで」で呼び込むと咥えたまま自分の所に来るようになります。

次第にリードで誘導しなくてもこのように理解すると持ってくるようになるのです。この時しめじがもってこいを室内で出来るようになったのはたった1日で習得しました。

しめじが賢いのではなく、犬にどのようにすれば早く伝わるか、どう理解させれるかにより!覚えるスピードが変わってきます。

一番やってはいけないのは叱る事、諦める事、気をそらさせる事
これに気をつければもってこいもそう難しくはありません。愛犬もすぐにもってこいをマスター出来るでしょう♫