ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.177 音に怖がる犬への克服【競技克服編Part2】

前回に引き続いて、音だけではなく風に揺れる旗やテントにまで警戒してしまう事が判明したおはぎ…。
音にプラスして視覚が混じった場合の恐怖心はどのように克服できるのか?

今回もまた検証してみました。
まずはおはぎの好きな物を順位を付けてリストアップしてみます。
4位フリスビー 3位布フリスビー 2位ボール 1位トリーツ の順番でしょうか…。やはりトリーツがダントツ1位となっている様子です。たとえ大の苦手な雷の音が鳴ったとしてもトリーツだけは食べてくれる事が判明しました。

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好物のトリーツを使いながらわんわん運動会に出場

それなら!という事で。市内で行われた「わんわん運動会」とやらに出場してみようじゃありませんか!と思い、オヤツを使って競技に参加しても良いそうなので、ここぞとばかりにおはぎを連れてエントリーしてみました。

かなりの人混みと音楽です。キッチンカーやテントも沢山ありましたが…、朝ごはんを抜かして来たおはぎは私からトリーツを貰いたくて周りはあまり気にしていません。すぐには与えず、コートの中に入ったら与えるという作戦であげてみました。リードは離さないルールとなっておりますので、逃げる事はないのですが、リードをいっぱいに引いてパニックを起こす様な事はしませんでした。

ラケットにボールを乗せてコーンを一周する競技をした所、特に不安そうにする様子もなく私について歩き、順調にクリアをする事ができました!
その後はトリーツをすぐに与えました。

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おはぎにっとて良い経験の後、引き続き次の競技にチャレンジします。

「おすわり競争」です。数名で円の外側を音楽に合わせて歩き、止まったら円の中に入ってオスワリをした犬が勝ちというゲームです。周りに犬もいるのでソワソワしてしまうかな?と思いきや…ここでもトリーツが有効となりました。

周りの犬や人には全く見向きもせず、私にアイコンタクトをしながら歩行をするおはぎ…「あれ?大丈夫かな?」と思い、おはぎにとってはかなり長い時間コートの中で冷静を保ちながら指示に従っていたように感じました。

つまり好物の物と、私がいれば問題は無いのでは?と思って続けてオスワリ競争をこなしていったのですが、さすがに5分以上経過したあたりから、ちょっと動きが遅くなってきた所で…

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決勝進出をタッチの差で逃してしまいました。
敗因は私の作戦ミスでもあるのですが、続けて行ってたら勝ち取れた競技でした。

画像は周りを一切気にせずオスワリの指示に従うおはぎ、とても賢く忠実だったように思えます。そして、なんとこの日はお写真が無いのですが、「運命走」もあってこの競技でおはぎは3位をいただく事ができました♫

かなりのエントリー数だったとの事ですが、そんな中での入賞はこれからの自信につながったように感じます。

おはぎには私から離れて競技という事はまだ早そうではありますが、トリーツがあって私の側にいる事により落ち着く事ができる事が判明しました。

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まずは離れず一緒に出れるような競技にチャレンジしてみて音や物に怖がらないトレーニングにつなげて行けたらなと思っております。

この日のおはぎは少し誇らしげに見えました。おはぎのチャレンジはこれからどんどん続きます。