ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.148 犬への無視できていますか?

お散歩中に犬とすれ違うとその犬にロックオン!ドッグランに行くと、犬を見るなり正面から入り込みマークをして遊ぼうアピール!人に対しても見つけるなり飛びつきロックオン!犬好きで人懐こくていいじゃない?と思いがちですが、この目を合わせる行動は犬に取ってトラブルの始まりになってしまい危険な行動なのです。お互いに誘い合うアイコンタクトとは違い、自分で発見し、ひとりで行動!となるのでどちらかというと狩りに近い感覚になります。そんな狩りに近いアイコンタクトをしてくる相手となれば、誘われても相手の犬も嫌になってしまいますね。

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特に子犬はルールが分からず正面からグイグイと相手を遊びに誘おうとするのですが、写真のように相手のわんこは迷惑顔…。 この時に大人の犬は子犬を注意する事が多く、この経験から子犬は正面から挨拶してはいけない事を学んでいき、この写真の子も次第に自分も犬と目を合わさずに考えながらコミュニケーションが取れるように成長していきました。

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それができるようになれば、どんな犬とも上手に挨拶ができるようになっていきます。そして写真のこの子が成犬になり、子犬とコミュニケーションを取った時に自分が幼少期に教わった事を相手の犬に教えていたのです。

写真はしっかり目線をそらし興奮する相手を落ち着かせようとしていますね。

犬、人に会った時に相手の目を見ず落ち着いた行動ができる犬はそれだけ犬同士へのコミュニケーションがしっかりできている証拠になります。

ドッグランでも初対面の犬に会った時に始めに挨拶を自らしに行くよりも、目線を少しそらして匂いを相手に嗅いでもらうまで待てるようになれたら100点満点です。

犬同士で注意されても目線をそらさずに興奮してロックオンしている場合は、飼い主さんの登場です!リードを短く持ち、オヤツを与え続け、犬に集中しないトレーニングを行います。あまり興奮が酷い場合は標的の犬や人に遠くから近づいてもらうよう練習していきましょう。

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始めは犬や人を無視できず興奮するものですが、犬同士で教え合ったり、飼い主さんが愛犬への集中をしっかり持たせる習慣を作る事により、何頭犬がいてもトラブルなく落ち着いていられるようになるのです。

写真犬たちもこんなに近くに犬がいるのにお互いに誰ひとり目を合わせたりじゃれ合ったりしてないのは、犬や人への挨拶の教育がしっかりとできている証となります。

お家のワンちゃんは常に犬や人を見続けていませんか?
目を合わせる事はいい事ばかりではありません。トラブルを防ぐ為にも目線をそらせる練習をしっかり行いましょう!