ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.137 ペットと暮らす幸せと不安

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近年、コロナの影響でホームステイ化が進み、ペットを迎える家庭が増えてきました。
ペット業界でも、ペット不足により価格も高騰してきていると言われております。
そのような状況にも関わらず、ショップにて犬や猫を迎える人も増えてきています。
そして、悲しい事にそれと同時に手放す人も増えているようにも思います。
迎えてみたものの、飼い方が分からない、手に負えない、思っていたのと違うなど、理由は様々かと思いますが、このコロナ禍の中で勢いだけで迎えてしまっているご家庭も少なくはないのでしょうか…。
先日、犬を迎えたけどどう接していいか分からない…。
と問い合わせがありました。
不思議に思うのが、何故、接し方が分からない生き物をポンと迎えてしまうのでしょうか?逆に何故飼ってしまったのか聞きたくなります。
人の気持ちも大切ですが…犬や猫の気持ちも考えないと迎えてから大変な事が起きてしまいます。
ショップはトライアルと言うものはありませんから、迎えてしまったらもう元には戻せません。里子に出すしかないのです。

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そして、ショップでは犬が成犬になるまでのしつけ等のサポートもついていませんので、悩んだ場合は自分でトレーニングの教室等を探して、お金をかけて習わないといけません。
かわいい子犬に見えると思いますが、幼少期の頃は成犬にくらべ、歯の生え変わりがあるので、何でも咬んだり、口に入れたりして成長していきます。
トイレも覚えてなく、生活のリズムも出来上がっていません。
毎晩寝不足になるくらい大鳴きもします。
大人の犬より手がかかる事を理解した上で、子犬は迎えないといけないのです。
それは、自分の生活に合っていますか?
子供の相手に甘噛みピークの子犬を迎えていいのですか?
しつけ方は勉強した上で迎えていますか?
過去にそのペットの大人になった姿の犬と触れ合った経験はありますか?
飼っている人の話は聞いた事はありますか?
ペットを迎える際は子犬子猫ばかりではなく、大人になった姿のペットと触れ合う機会も必要かと思います。そしてショップの人と言うより飼っている人からアドバイスを受けて、迎えた方が安心ではないでしょうか?
良いところばかりではなく、実際経験した問題行動などを聞いてもいいですね。
こんなはずじゃなかった!を少し減らす為に、予習は大切です。
準備をしておく事により、このコロナ禍によるステイホームの相棒に最適なペットになるかと思います。