犬を迎えると可愛さのあまり、一緒のベッドで眠りたくなりますね。
しかしこのベッドに上げる・人と同じ布団で寝るという行動は縄張りと深い関係があるのです。
一緒に寝るという事は犬にとって縄張りをリーダーと共有するという事でリーダーと同じレベルになる事を許しているという事になります。まだ上下関係がついていない若い犬に対しては混乱を招く原因のひとつになってしまうとも言えるでしょう。
ある日突然、寝返りを打とうものなら「動くな!」と唸る・咬みつく等の行動が出てくる事もあります。その他近づこうとした外部の犬や人にも縄張りに入るな!と威嚇の行動が出てくる事もあり、人の上位に立ってしまう事がります。
ここは自分の巣なので守ろうとする防衛本能にスイッチが入るのです。
だからと言ってずっと一緒に寝てはいけないのかと言うとそうではありません。
まずは上下関係をしっかり築き上げる事が大切です。
人の指示をしっかり聞ける・身体のどこに触っても嫌がらない・要求をしない等の行動がクリアできてからにした方が良いとされています。
そして大人になる1歳を過ぎてからにしましょう。子犬のうちの主従関係は変動しやすい為、この時期のうちにリーダーと縄張りを共にする習慣を付けてしまうと勘違いして育ってしまう事があります。しかし、犬が成犬になっていて、上下関係が付いていると思って一緒に寝ていても、ふとした瞬間で縄張り意識が出てきてしまう事もあります。
そんな時は一度関係をリセットする為に夜は自分のハウスで寝かせてクールダウンさせるようにしましょう。一緒に寝る事にルールを作ってあげれば、ダメな事ではありません。
犬との共存に人も犬になって理解してあげましょう。
とても良い関係が築かれていけるはずです。