ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.85 自分の愛犬、触れていますか?

イメージ

子犬を迎えてからすぐに始めてほしいトレーニングがあります。
それは、タッチトレーニングです。
お家に子犬を迎えたその日から触る事からすぐにスタートして下さい。
このタッチトレーニングですが、犬の信頼関係を築くと共に「母親は私なんだよ」という事も教える事が出来ていきます。
初めての環境で不安でいっぱいの子犬もこの人がいれば安心できる環境なんだ!と思わせる事ができるようになるのです。
元々子犬は母犬や兄弟犬と24時間触れ合っていなくてはいけません。
しかし、子犬はお家に来ると母犬も兄弟犬もいません。
本来は母犬や兄弟犬とじゃれ合ったり、母犬に注意されたりして過ごす環境が犬にとっては当たり前の環境です常に転がされたり、甘噛みされたりしています。
人の家に来て誰にも転がされたり甘噛みされたり、母犬から注意されないでいると・・・

どんどん子犬は自分中心になり、人を標的にかまって欲しくて咬みついて来たりじゃれて興奮して飛びついて来たりするようになります。
そして体に触られるのを嫌がるようになり、自分の身は自分で守らなくては!というような本能も出てきて咬みつくようにもなってくるのです。

親が近くにいた場合は子犬が興奮したらすぐにゴロンと転がして動きを止めますそれが犬にとってのタッチトレーニングとなります。

私たちがする場合は一気にゴロンまで持っていく事は難しいので徐々にゴロンの体勢にしていきます。そして、子犬が逃げそうになっても放さずゴロンの体勢にしていきます。
決して叱ってはいけません、褒めながら時にはおやつを与えながらゴロンは良い事なんだよと教えていきます。

次第に子犬は身体のどの部分を触られても黙っていられるようになり、飼い主との信頼関係が築かれていくのです。

この様にタッチトレーニングをしっかりしていると大人になっても飼いやすく人との良い関係もできるワンコになっていきます。
自分のワンちゃんの体を触る時に嫌がる所が無いよう、日々トレーニングをして良い絆を深めていきましょう。