犬を迎えて、その犬が女の子だと子犬を産ませてみたい!という飼い主さんが多くいます。
お友達の犬と掛け合わせて産まれてから・・・10匹も産まれてしまい「さてどうしよう・・」という流れになり 見捨ててしまうという話も少なくありません。
だったら、貰い手を見つければそれで産ませればいいんでしょ??
と思いがちですが、実はそうではなく、産まれた子犬が親が持っていた遺伝疾患(アレルギー体質・関節などの疾患・目の病気など・・)あげればきりがないのですが、親からもらう病気というのは沢山あるのです。
母犬は問題なければいい!という訳でもなく、子犬から見て祖母犬に疾患があった場合でも子犬に出てしまう事があるのです。親犬が見た目健康であればそれでいいという訳ではありません。
子犬の将来や引き取った飼い主さんの未来にまで影響を及ぶ結果となってしまいます。
一生かけてまで責任を取る事ができれば疾患があっても産ませても構いませんが、その子犬の一生を産ませた側がサポートするというのは実際とても大変な事となります。健康な子犬を産ませる為には自分の犬に遺伝的な疾患がないか検査してから繁殖を考えるのが必要かと思います。
親犬・親戚の性格も遺伝する事があるので「吠える」「怖がり」「咬む」など気性が安定しない場合は子犬も安定せず飼育しにくい性格となりますので繁殖は避けるようにしましょう。
そして、今は法律で子犬に値段をつけて人に譲る場合は「動物取扱業」の登録が必要となります。
もし、無断で1円でもかけて人に譲った場合は罰金を払わなくてはいけません。
子犬を産ませるというのは簡単な事ではありません、産ませる前に専門のブリーダーやショーに出ている人のアドバイスをしっかりきいてから考えるようにしましょう。
決して個人の気まぐれで繁殖するのは避けるようにしてください。産まれた子犬の幸せを考える為にお願いします。