毎月「どうぶつ園通りの動物病院」でパピーパーティーを行っておりますが、子犬の頃からの犬や人とのふれあいというものは犬の性格形成の一生にかかわる問題となってくるぐらい大切なものになります。
パピーパーティーは生後6か月までとなっておりますが、犬の性格形成の土台が出来上がるのは1歳までとなっております。
子犬の時期から正しい方法で兄弟犬の様に他の子犬と触れ合わせたり、知らない人に触ってもらう事に慣れている子犬は1歳をすぎても人を咬んだり、犬に威嚇したりする行動はほとんど見られません。
しかし、6か月以降に例えば1か月ほど他の犬に会わせなかったり、飼い主ばかりの生活にしてしまうだけで子犬は外の世界を忘れてしまい、久々に犬や知らない人と接しただけで、ガラリと態度が変わってしまう事も少なくありません。
かといって、やたら滅多に犬同士でコミュニケーションを取らせておくのも良くない事で、6か月過ぎの成犬と子犬の中間の時期に犬だけの世界を作りすぎて、人間が間に入らない生活をさせると、縄張り意識がグンと高まりすぎてしまい犬が野生化してしまう事があります。
生後6か月以降のコミュニケーションは10分程度で、そのあとは人との触れ合いを十分にとる事により犬の野生化を防ぐ事につながります。犬だけのフリー運動はいい事も沢山ありますが、させすぎには注意しましょう。
病院で行っているパピーパーティーでもコミュニケーションの合間に飼い主との信頼関係を深めるマッサージやトレーニングを交えながら行っているので子犬と飼い主との関係がとてもいい関係となっています。
正しい社会勉強の方法を取ることにより、飼い主との信頼関係を築いての子犬の時期からの社会化を成功させれば、1歳過ぎてから性格の変化等の問題行動は激減できます。
1度でも威嚇する行動をとってしまうようになると、改善させるに時間がかかってしまい、楽しいはずの犬ライフが悲しい結果となってしまいます。させればいい!というわけではないのでよく注意しながら子犬の時期の社会化を成功させましょう!