ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.42 飼う前によく考えて!

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最近ペットの衝動買いがとても増えて、保健所に持ち込む人や、持て余して譲ってしまう人が増えています。テレビや雑誌で見て「カワイイ!!」と思い、同じ種類のペットを飼ったはいいが、言う事も聞かないし、家は 破壊されるし、咬みつくし・・・と「こんなはずじゃなかった!」と思う方が多くいます。

雑誌やテレビでは、ペットや犬の種類の特徴を良い事だけ紹介して、悪い事を紹介しないパターンが殆どです。 例えば、ラブラドールやゴールデンレトリバーなんかは、盲導犬に使われている犬なのでおとなしくて頭がいい!と紹介されていたりしますが・・・現実はその文章の前に「きちんとしつけをすれば」とつけくわえなければならないのです。始めから、盲導犬や警察犬の様に賢い犬なんてどこにもいません。

ペットショップでも、「大人しくて飼いやすいですよ~」が殆どで、あまりマイナスな面は伝えません。
特に犬は子犬の2か月未満はボーっとしていて、大人しいかもしれませんが、2か月過ぎた頃からカワイイと思えないぐらい破壊王になったり甘噛みで大暴走するのです。

本来なら当たり前の行動なので、できればショップでしつけについての対処法をある程度大きくなるまでサポートするべきでは?と思います。初めて飼う人からみれば、手放したくもなる行動でもありますから。

犬やペットを飼う前には必ず、いい情報だけ受け入れいきなり飼ったりせず、飼育している人の意見を聞いてみたり大人になった姿を見に行ったり、触ったりしてから決めなくてはいけません。

あ!かわいい!見つけた!!ではなく、見つけたらまず、種類を覚えて、その専門の「ブリーダー」に問い合わせて大きくなった姿を見せてもらったり、飼育において大変な事など聞いてみましょう。そして、ドッグトレーナーに飼育前に必ずしつけの事、迎え入れたら初めにするしつけなど聞いてみたりいつでも準備万端にし、勉強してから迎え入れることをお勧めします。

まずは落ち着いて、この子じゃなきゃダメ!なんて思わずに、よく調べてから迎え入れましょう。後から可哀相な事になるのは、衝動的に飼われたペットなのですから。ペットの事を理解して迎え入れれば人もペットも幸せな生活が送れるでしょう。