子犬の時期は歯の生え変わりの為に歯茎がいずくなり人の手や物を咬んでしまう事があります。この生え変わりの時期に見られる行動は歯が生え変わってしまえば治まっていくのですがそれとは別に遊びの延長上で興奮状態になってしまった子犬が人の手に咬み付いてしまう「じゃれ咬み」があります。歯が生え変わったのに人の手にじゃれて咬んだり・・足に咬んだり・・というような行動がみられたらこれは歯の生え変わりのせいではないですね。甘咬みを放っておいてしまうと、1歳過ぎた頃から次第に本気咬みになってしまう事も少なくありません。この、歯の生え変わりでいずくなり咬んでしまう頃から「人の手は咬む物じゃないよ」と言う事を教えてあげないといけません。そこで、咬み癖のしつけで気をつける事は4つあります。
この4つは絶対に守って下さい。特に2の咬むからといって口をつかんではいけません。子犬は遊んでくれてると思う事があり、「負けないぞ!」と言う気持ちが出てしまい咬み癖が悪化する事があります。 そして、4は叩いて教えると「手」=「怖い・痛い・敵だ」と見てしまい逆上してしまう事もあるのでこれも避けましょう。咬み癖の対処法は、まず咬まれたら「いたい!!」「いけない!!」と大きく一言、そして子犬の舌を触ったり、つかんだりして下さい。子犬はその違和感から手を吐き出します。その吐き出した瞬間に褒めてあげましょう。これを子犬が手を口に入れなくなるまで何度も繰り返します。
それでもしつこい場合は自分で学習させます。しつけの強い味方「ビターアップル」を用いましょう。
ビターアップルは当院でも取り扱っておりますが、これは何かと言いますと・・・。にが~いしつけのスプレーです。犬には無害の成分で作られているので舐めても安心です。このビターアップルを人の手につけて、わざと子犬の口の中に手をいれて下さい。そうすると苦くて子犬はぺっと吐き出します。子犬が吐き出したその瞬間に褒めてあげて下さい。そうする事により、「手は口にいれたら苦いけど、出したら遊んでくれる、おやつをくれる!手は咬むものではなくて撫でられたりおやつをくれるもの」と子犬は自分で理解するようになってきます。こういったしつけのスプレーは一家にひとつでもあると便利です、家具や靴、靴下など子犬がいたずらする所にもかけてあげてください。
これも「天罰」のひとつになりますね、子犬は直接叱って教えるよりも、自分で理解して学習した方が覚えは早いと言われています。そのかわり、子犬の行動をよく見て「褒める事」を必ず忘れないようにしてください。