ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.68 呼び戻しできますか?

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お家の中では呼んだら来るのに、外出先やドッグラン・小動物を発見した時など全く呼び戻しがきかず、大きな事件につながったりする事があります。
ポイントは「どんな状況でも呼べば必ず来るようにする」という事です。
家の中では誘惑がないのでわりと落ち着いて飼い主さんの元へ来るのですが、外や刺激のある場所だと飼い主さんの事をそっちのけで他に気を取られて呼び戻しをしても無視してしまいます。
これでは本当に呼び戻しができる犬とは言いません。
たとえよその犬とケンカになりそうでも、カラスや猫などを見つけた時でも飼い主さんが呼んだら必ず来る!というのが本当の呼び戻しができる犬と言えます。

呼び戻しのトレーニングの際に普通に呼べるようになったらその次に何か他に刺激をあたえつつ呼び戻しの練習をするようにしましょう。
間違って違うところに行かないようにロングリードを着けた状態で呼び寄せてみます。
そこで、犬の好きなおもちゃなどをわざと投げて気をそらすようにして、犬がおもちゃに気を取られてしまいそうになったら、リードを引いて飼い主さんの所まで引き寄せます。
飼い主さんの所まで犬がきたらご褒美を与えてうんと褒めて遊んであげます。
そうする事により気になるものがあっても、こっちに来た方がいい事があるんだ!と学習して次第に他に気になる事があっても飼い主さんに集中できるようになってくるのです。

それから、テンションの高い子でなかなかリードでも他に気を取られてしまう子はカンカンに石などを入れた音の鳴る「天罰」を使うといいでしょう。
犬がよそに行こうとした瞬間に犬の目の前にカンカンを転がします。すると大抵の犬はびっくりして動きが止まります。
その時に呼び戻してリードを飼い主さんの所までたぐりよせ近くまできたらご褒美を与えて褒めてあげましょう。

このトレーニングを毎日行いどんな場所でもできるようにしておくと、万が一の事件があった時でも犬は自分の所へ来てくれるようになります。

犬を守れるのは飼い主だけです、呼び戻しのしつけも大事な命綱となります☆