ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.139 産まれた時から社会化

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今月の頭に我が家でトイプードルのベビーが5匹誕生しました。

深夜に産気付き、2時間半ほどで出産は無事に終わり、母子共に元気に育っています。

現在、子犬たちは約生後20日となり、目も開いてヨチヨチモード全開になって可愛い盛りとなっています。

子犬は産まれた時から母犬や兄弟たちと触れ合ったりおっぱいを取り合ったりし、成長していきます。

この触れ合いが今後のしつけや成長にとても大切になっていくのです。

取り合いを行なったり、譲る事、触れ合う事を多くしている子犬は社交性もあり、相手の気持ちが分かる子に育つと言われています。

これは母犬との親離れがある生後2ヶ月頃まで続くので、我が家ではその時期までは兄弟や母犬と一緒にいさせる様にしています。

今まで育った我が家のプードルベビー達は社交性は勿論、身体に触れる等の事に対しては抵抗なく育っており、食事に関しても守るという事はありません。

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生後1ヶ月ほどで引き離してしまう所もあるようですが、それですと、折角覚えてきた触れ合い取り合い譲り合いの社交性が2ヶ月めで行わなくなってしまうと、全て経験した事を忘れて育ってしまいます。

その様な状態でお家に子犬を迎えてしまうと、不安定な精神状態となり、食事を守ったり、触ると嫌がったりする事も増えてしまいます。

この母犬のお腹で並んでお乳を飲んで微笑ましく見えるベビー達は、実はここから社会性の勉強がひっそりとスタートしている事を知ってもらいたいと私は思っております。

1ヶ月で引き離すのはあまりにも早すぎるので、しつけの面でおいても、せめて生後2ヶ月頃までは母犬や兄弟と共に過ごさせてほしいものですね。

そして、この頃から人の手に慣れる練習も我が家では行っております。
母犬の感覚は分かっていても人の手の感覚は教えていかないと分かりません。特に母犬がいないと守ろうとする部位、耳や口、手や足に触ると怖がって逃げたり、守ろうとしてしまいます。

まだ目が開いていない時期から沢山触ってあげて「人間は敵じゃないよ〜、守ってあげてるよ〜」という事を伝えていくと、人間も母犬と同じように安心できる仲間なんだ!と思うようになり、安定した子犬に育ってくるようになるのです。

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念入りに足や、口、耳等に沢山触り、この頃からママ犬との共同作業で子育てを行っていきます。

時には人口哺乳も行い、ママ犬に休ませる時間も与えたりと、全てママ犬任せにせず、人間も子育てに参加すると更に良い関係となっていきます。

勿論、母犬と人との関係も良い事が条件となりますが、犬の社会性や人と犬との関係は子犬が産まれた頃からスタートしているのです。

産まれた時から母犬と子育て!これが良い子犬になる為の秘訣なのです。

これからどんどん成長するこの子達をまたコラムにしたいと思います。