お散歩で犬が先に歩きグイグイ引っ張りながら歩く姿をよく目にします。
犬の世界では前に誘導している者がリーダーとなり、後ろを付いてくるのが順位が下となり、これでは犬と人との関係がどんどん崩れてきてしまいます。
そこで是非とも教えたいのが「リーダーウォーク」その名の通りリーダーとなって歩くと言う事なのですが、犬に前を歩かせない、引っ張らせない、リーダーについて歩く事を犬に教えていきます。
これをマスターすると、リーダーシップを取るだけではなく、グイグイ引っ張る事により首にある神経や気管を圧迫し、炎症を起こす事も無くなって行きます。また、心疾患を患ってしまった犬にも興奮させないようゆっくり歩きリーダーウォークをする事により、心臓への負担も減り、延命にもつながります。
そのリーダーウォークのポイントですが、愛犬が行きたい方向へグイグイ引っ張ったら無言で愛犬に逆らって反対の方向へ歩きます。出来るだけ素早く方向転換をして下さい。そうすると自然と後ろに愛犬がいる形になります。そして、また前にグイグイと出てきたらまた逆らって歩く。
これを諦めるまで繰り返します。始めはグルグルと同じ場所を行ったり来たりとなりますが、次第に行きたい方向に行こうとすると行けない!という事を学習してきます。
落ち着いて着いてくるようになったら、ここで初めて声をかけて褒めてあげます(それまでは目を合わさず無視をしながらリーダーウォークをして下さい)こうして行くうちに「引っ張ると制御されるが、付いていくと良い事がおきる!」と学習するようになってきます。何度も繰り返し、止まったら止まる。動いたら付いてくる。事が出来れば良い関係が完成されている証拠です。
スタートする年齢は関係ないトレーニングになりますが、できるだけ早い(生後5か月)方が上下関係や信頼関係が築かれていきますので。ワクチンが完了してお外デビューがスタートしたぐらいから始めてもいいでしょう。尚、子犬の場合は決して強く引き返したりせず、方向転換をする際はフードやおやつを使いながら誘導してくと良いかと思います。リーダーウォークをマスターして良い関係と楽しいお散歩を心がけましょう!