ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.116 犬のマーキング

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成長してくると男の子でも女の子でも出てくるのが「マーキング」生後6か月頃から出てきてもしかして?うちのワンコはトイレを忘れてしまったのではないか?と心配する飼い主さんが多くいます。
いつもはシートでしてくれていたのに部屋のあちこちでするようになって飼い主に嫌がらせをしているのではないか?と言う方もいますが、実はその行動はマーキングであったりもするのです。
6か月となると避妊手術や去勢手術を考える月齢に入ってきます。
マーキングは避妊・去勢をすると軽減されるのですが、手術をしないでそのままにしておくと、マーキングが悪化し、粗相が治らなくなってきます。
マーキングは縄張りを広げるための手段の一つで、犬の心理としては「ここはぼくの場所だ!!」という事を飼い主にアピールしている事につながります。
まだ主従関係がハッキリしない月齢でもありますし、自分を主張したい月齢でもあるので、ここで甘やかしてしまうと、どんどん縄張りを広げて人に向けてまでオシッコをかけてしまう子も中にはでてくるのです。
実はこれを予防するのに効果的なのが「タッチトレーニング」
犬を仰向けにしておなかを出し、ゴロンのポーズを維持します。そのポーズを取らせる事でここは人の場所だよ!この家は守らなくてもいいんだよ!と行動で伝える事により、改善される事もあるのです。
我が家にいるお婿さん候補で未去勢のトイプードルがいるのですが、小さな頃から先輩犬達の一番下の順位となって育っている為、足を上げずオシッコをします。
マーキングもするのですが、ほんの少しのオシッコでもペットシーツに行ってできるようになりました。
去勢手術をしなくても小さい頃から主従関係をしっかり築いておけば縄張りを広げる行動は軽減されます。
ですが、犬の性格もありますのであまりにもあちこちでマーキングをしてしまうようであれば、避妊・去勢手術をしてみるのもいいでしょう。