ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.66 触りすぎ?触らなさすぎ?

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子犬の時代は兄弟犬とじゃれあい常に転がされたり・転がしたりして犬との挨拶などを学んでいきいます。兄弟から放された子犬は家庭で迎え入れるとその犬同士のじゃれあいがなくなってしまい、人にじゃれて遊ぼうとしてきます。
そこで、飼い主が「声をかけたり」「抱っこしたり」してしまうと余計にテンションが上がり、ヒートアップして抱っこしても逃げようとして大暴れ!甘噛みしたり、吠えて要求するようになってしまったりしてしまいます。
この行動を予防するのに子犬の時期に必要とされるタッチトレーニングというものがあります。
親犬や兄弟犬から離れた子犬はひとりになってしまい24時間犬同士触れ合っていた事が急になくなってしまうと自分の身は自分で守らなくてはいけないんだ!と勘違いしてしまう事が多く、人が触ろうとすると逃げようとしたり、噛んだりする行動にでたりもしてしまいます。
それを予防するにはタッチトレーニングが必要で、母犬や兄弟犬が教えるように飼い主は子犬にも同じような事をしてあげないといけないのです。
ただ、ベタベタ触っていれば良いという訳ではなく、暴れても放さない・甘噛みをさせない・体のどこに触ってもされるがままにさせるという事が必要になります。
よくやってしまうのは暴れて嫌がり逃げようとした時に手を放して自由にしてしまうという事!
「嫌がっているのだから可哀相・・・自由にさせてあげなきゃ」と犬にどんどん触らなくなってしまう事も良くあります。
ここで触らないでいるのは犬の経験として何も学習せずに成長してしまい、あらゆる問題を起こしていしまう危険性もでてくるのです!
ポイントは暴れてもギュッと抱きしめて絶対に逃げられないようにする事!
母犬はこの様に動けない様にして子犬に安心感と信頼関係を子犬に覚えさせるのです。
この「触る」というトレーニングですが、犬の方から触って~~!ワンワン!と要求してきた時に「かわいい~いいこね~~!!」と触るのは犬の命令に従ったという事になってしまうので、犬からベタベタしてきた時は逆に無視をして触らないようにします。
ここで飼い主さんが犬に触ってしまうと、自分が触られたくない(遊びたい寝ていたい等)時に触ろうとすると逃げたり・噛んだりするようになってくることも少なくありません。
そして、かまってほしい時に延々と吠えて要求するようになってしまう事もあるのです。

タッチトレーニングをする時はあくまでも人間のペースで犬に触っていきましょう。
犬が寝ている時でもいいのでどんな時でも飼い主さんが触ってあげられるようにトレーニングしていきましょう。