ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.49 しつけのご褒美

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トレーニングをする際に、必ず用意するものは犬の好きなおもちゃやおやつです。
しかし、おもちゃでトレーニングする時はともかくおやつを用いた場合、与え過ぎの不安や おやつでつっているだけの状況にならないか?などの抵抗があるかと思います。しかし、トレーニングを教える時に「条件付け」をしないと犬は覚えようとしません。
まったく言葉が通じないのですから、コマンドを覚えるまでは多少なりともおやつは必要となってきます。かといってがばがば与える訳ではなく、おやつを上手に使って教えていくと次第に「おやつ」=「コマンド」=「飼い主の褒め」という状態で関連づいていきます。ただおやつを与えるだけで「褒め」のコマンドを抜かしてしまうと、おやつにつられているだけになってしまいます。
肝心なのは「褒め」のコマンドをおやつと関連付けさせることです。褒めるのはなかなか難しく、タイミングも難しいですが、おやつにつられないようにしっかり教えるためには必要なコマンドになっていきます。そして次第に「コマンド」=「褒め」という状態で関連付いていけばトレーニングの最初と最後にだけご褒美という形になればおやつを毎回コマンドの度にあたえなくてもいう事は聞いてくれるようになるのです。
おやつも使い方次第でどんどん良い犬に育っていき、言葉が通じない犬と人間の橋渡しとなってくれます。上手にご褒美を使って、賢い犬に育てましょう!