「じゃぁね いってくるね」と声をかけて出かけようとすると犬が「キャンキャン」と大騒ぎ!!となる事ありませんか?又は違う所での排泄や破壊行動もお留守番が苦手な証拠となります。
このお留守番が苦手で飼い主さんと離れると不安になる行動を「分離不安(ぶんりふあん)」と言います。
一度このようになってしまうと、ハウスに入れても前足でケージを破壊する程大暴れしたり、キャンキャンと高い声で大騒ぎしたりするようになります。
しかし、何故このような行動をしてしまうのでしょうか?
犬は子犬の時は母親に守られて群れを作り生活をします。
群れから離れ一人になってしまうと子犬は自分の身を自分で守れる術を持っていないので、母親を大声で呼ぶのです。
親離れがしっかりできる月齢まで親と一緒に過ごした子犬はそれほどの分離不安はありません。
子犬に「自分は一人でもリーダーがいつでも守ってくれる!」という安心感と主従関係がしっかり出来ている飼い主との関係があれば、犬も安心感から人追いや依存が無くなってくるのです。
子犬が可愛いからと、キュンキュン鳴いたらハウスからすぐに出したり、吠えたら抱っこしたり等を繰り返してくと人が犬の命令に応えた事になり、自分がこの家族を守らないといけないんだ!と子犬でありながら思う事になってしまうのです。
そうなると、まだ未熟な子犬なのに群れを守る、自分はだれからも守られていないと勘違いし、群れから勝手に離れて出かけて行こうとする人に対し大声で「いくな!!」と「要求」するようになってしまうのです。
そして自分の身をまだ自分で守る術を持っていない未熟な子は不安から破壊や緊張感からの粗相もしてしまうのです。
「鳴いて可哀相・・。」と思う事が愛犬に寂しさを知らず知らずの間に与えてしまっている事になります。
一度、分離不安になると矯正するのには時間もかかりますし、犬の負担もかかります。
少しでも愛犬を寂しさから解放してあげる為には「守ってもらう」より「守ってあげる」関係が大切になります。
その関係がしっかりしていれば飼い主さんと愛犬との絆もグンと深まることになるでしょう。