犬を迎えた時に、抱っこを嫌がってしまったり、耳、足、尻尾、おしりに触ると嫌がっていませんか?
時には声をあげたり、歯をあててしまう子もいるのではないでしょうか?どうして大人しく触らせてくれないのでしょう?
何故、そのようになってしまうのでしょうか?
子犬の誕生から振り返って考えてみましょう。
現在プードルのブリーダーも行っているのですが、出産から巣立ちまで母親の教育だけではなく、人からの教育も必要な事が分かりました。
生後1ヶ月の子犬は、母犬は受け入れていても、人の存在は分かっていません。
母犬が口を舐めたり、お腹をひっくり返す等はされるがままなのに対して、人が触れると、体をこわばり、逃げようとします。時には唸り警戒します。
実は、これが自然な反応なのです。
身を守る防衛本能が備わっている為に無意識に敵から身を守ろうと逃げようとするのです。
母犬に任せっきりで、巣立ちを迎えてしまうと。新しいお家に来てから人と初めて触れ合う為、パニックになり、防衛本能が最高潮となります。
近くに母犬の姿もなく、身を守ってくれるのは犬としか認識していない為、人には抵抗をしてしまう事が多くあるのです。
子犬が産まれて、巣立ちまでの間に、人も子育てに協力する事により、人間の存在を絶大にしなくてはいけません。
そこで、母犬以外にも心を開いてくれるようスタートしたのが、子犬の目が開かないうちからの子犬へのタッチトレーニングです。
人の手の感触は母犬とでは経験のできないものです。自然と人を受け入れてくれるように、目が開いてないうちからどんどん触れていきます。
それ以前に母犬と飼い主の信頼関係が成り立っている事が前提となりますが、この頃からトレーニングをスタートすると、成長した時に人に対する安心感が大きく変わってきます。
この時から、耳、足、爪、尻尾、お腹に毎日触ります。目が開きヨチヨチしてくると、母犬の側で寝る事は勿論ですが、人の側で落ち着いて寝る事もできるようになるのです。
ごはんを取ろうとしても守ろうともしなくなります。
最終的には犬とではなく、人と暮らさなくてはいけませんから、常に人の存在を教えていかなければいけません。
犬任せにしておいた状態で成長すると、人に対し敵と思い、防衛本能が育ってしまいパニックや攻撃的になる可能性もあります。
子犬をお家に迎えてからでも遅くはありませんが、目の開いてないうちからのトレーニングが抜群に反応が良い事が分かりました。
日頃から触れると言う事はとても大切な事に繋がりますね!
また4月に子犬が産まれる予定なので、成長記録等をコラムにしていきたいと思います。