ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.182 フリスビーを好きにさせるには?

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DOGWANに新しいメンバーが増えました。生後4ヶ月になったばかりのウィペットという犬種の子犬で名前は「しめじ」くん。DOGWAN看板犬でディスク競技会に出て数々の入賞を獲得している「しらす」の甥っ子の子供にあたります。つまり血縁と言う事で、しらすの跡継ぎ候補としてDOGWANにやってきました。

(画像の大きい子がしらす、小さい子がしめじです)

そんなしめじですが、しらすと同じようにディスクドッグとして成長してほしい所なのですが、フリスビーに対する興味が殆どありませんでした。そんな子をディスクドッグにする事は果たしてできるのでしょうか?

フリスビー以外のおもちゃで噛む事を教える

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ディスクドッグとしてまず第一歩はフリスビーを咥えなくてはいけません。しめじは追いかけはするのですが、捕らえる(噛む)事はしなかったので、まずはちょっと興味のあるロープのおもちゃで引っ張りっ子をしておもちゃを噛む事を教えます。「テイク」「キャッチ」等のコマンドをかけながら噛む事に対して褒めてあげます。すると次第に噛んで放さなかったらいい事がある!と、思わせるようにしていきます。

フリスビーにフードやおやつを乗せて追わせる

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大体の犬はおやつやフードを喜んで食べると思います。フリスビーをお皿のようにして、食べさせる・…?のではなく、食べさせながら追わせていきます。追わせて行くとなかなかすぐに食べれないので、手で捕まえようとする仕草が見られてきます。その時点でフリスビーの上に乗っているおやつを食べさせます。

「咥えてないのにいいの?」と思いますが、いいのです!獲物を捕まえる手段の順番として

1. 目で追う
2. 鼻で突く
3. 手で捕らえる
4. 口で咥える

という順番になります。始めからなんでも咥える犬もいるかもしれませんが、全く関心のない子にはこのように教えていきます。

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手で捕まえるようになってきたら、次はフリスビーをひっくり返した状態でおやつを入れてフリスビーを上にあげてみます。するとフリスビーに乗ってるおやつを取ろうと覗き込むようになり、手は届かないので口を使ってひっくり返そうとしてきます。少しでも咥えようとしたらすぐおやつをあげるのを繰り返して行くと。咥えたらおやつが落ちてくる!と認識しますので、フリスビーを咥えるという事も覚えて来るようになります。

興味が出てきたら裏返して床に滑らせて追いかけさせてみる

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手でフリスビーを動かして食べたさのあまり追いかけるようになったら次はお皿におやつを乗せたまま床を滑らせるようにして(カーリングのように)少しだけ投げてみましょう。それを見て追いかけておやつを食べたら、うんと褒めてあげます。

その時に「GO」というコマンドをかけていき、言葉も教えていきます。数回に1回はおやつを入れないで投げてみて、それで少しでも追ったらすかさずフリスビーにおやつを入れて食べさせます。追うようになってきたら先ほど行った「テイク」や「キャッチ」のコマンドをかけて、追って更に咥えたら褒めるを繰り返していきましょう。

これで次第にフリスビーに対する興味や意欲が出てくるようになるのではと思います。

完全にフリスビーに興味が湧いてくるまではフリスビーをお皿のように使い、教えていくと次第にフリスビーを追って捕まえるようになっていくのです。これを始めの1週間~10日毎日数分だけトレーニングしていき、追って咥えるが一連の流れで覚えてきたら次は!難関の「モッテコイ」を教えていくのです。

「モッテコイ」の教え方はまた次回のコラムにてお話いたします。