ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.170 リーダーウォークを心がけましょう

首輪の正しい着け方、リードの使い方のお話をしてきましたが、今回はリーダーウォークについてのお話をしたいと思います。

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リーダーウォークとは?

リーダーウォークとはなんだろう?と初めて聞く方もいるかと思いますが、その名前の通り犬のリーダーとなってウォーキングする事を表します。簡単に言うと、犬を落ち着かせて人の横を歩く様に教える事なのですが、犬の問題行動は興奮からスタートする場合が多く、犬を落ち着かせる事により、あらゆる問題行動の回避をする事ができます。
お散歩の時にだけ必要と思いがちなリーダーウォークですが、あらゆる場面で問題行動こ回避をしていく事に応用ができます。

リーダーウォークができると何がいいの?

・引っ張らず歩いてくれる
・人、車、自転車、動物等見つけても興奮をしなくなる
・飼い主に対しての集中力が上がる
・吠えの低減
・リードが手から離れても逃げなくなる
・信頼関係の向上
 等、あらゆるメリットがあります。リーダーウォークには良い事が沢山あるのです。

リーダーウォークを始める年齢

年齢は問わず、お家に来た時からスタートしても問題ありませんが、生後5ヶ月未満の子犬の場合は始めはリードで誘導をせず、フードを使いながら教えていきます。
フードを食べさせながら人の横に着かせ歩行します、人の横について歩くと食べ物がもらえるという事を小さなうちからインプットして週間付けさせていきましょう。

リーダーウォークの方法

生後5ヶ月をすぎたらフードの誘導からリードをつけての誘導に切り替えていきます。犬が自分より前に歩いたら、犬の反対に方向を転換して逆の方向を歩きます。この時は犬には声をかけず、無言で歩いてください。目線も犬から反らし、興奮させないように犬を無視しながら進んで歩きましょう。

リーダーウォークは
声をかけない 犬を見ない 犬を無視する

この事を意識して歩くだけで、自然な行動と犬はみなし、おやつやご褒美がなくても着いて歩くようになってきます。
これを何度かして、落ち着いてきたら次は犬にぶつかって歩いてみましょう。そうすると犬は「人の動きを見ていないとぶつかってしまう」と思い、自らアイコンタクトを取って歩くようになってきます。

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最終的には声をかけなくても犬の方からアイコンタクトを取り、人が止まったら犬も止まり、オスワリを勝手にするようになります。
こうなればリーダーウォークが完成です。
始めは家の中からスタートし→玄関前→町内一周と範囲を広げて歩いてみましょう。
リーダーウォークが完成すると、急な興奮もなくなり、リードが手から離れても人から離れなくなるので、躾の面で関しても良い事ばかりですね。
急な事故も防ぐ事ができるリーダーウォーク。犬と人との幸せの第一歩となるでしょう。