ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.163 飼い主と同じ行動をしていますか?

犬と人との関係が良いと、犬は飼い主と同じ行動をするようになってきます。元々犬は群れで行動する動物です、群れの一員と認められると信頼している仲間と同じように行動を共にします。家庭で飼われている犬も同じで、信頼が増してくるとソワソワするような行動はせず、飼い主に合わせて行動するようになってくるのです。

どこへ行くのも飼い主と一緒

ソファでくつろいだり、家の2階に上がったりすると、あとを付いてきて寄り添ってきたり、近くまで来てオスワリをして眺めたり、常に側にいる行動が見られたら、関係はとても良いものと思ってもいいかと思います。犬の心理としては、危険があったら守ってくれる仲間、そんな仲間と一緒にいると安心する環境と思っているはずです。
犬が落ち着いて自分の側にいる事は、犬にとって心が安らぎ精神的に安定し、いい事なのです。

付いてきても吠えたり唸ったり

付いてくるからと言って全てが良いものとは限りません、追いかけてキャンキャン高い声で要求したり、ソファに来て飼い主が動いたら唸ったりするような行動は信頼よりは逆に守ってやらないと頼りないな…と思われている事もあります。良かれと思ってベッタリ過ぎも間違った方向になる事もあるので注意が必要です。

信頼関係を築くにはタッチトレーニングをしっかりと

信頼関係をより良いものにする為には、犬の身体のどの部分に触れても嫌がる事がない事、これが基本になってきます。足や耳に触れたら嫌がったりするようだと信頼関係が足りていない証拠となります。タッチトレーニングは子犬を迎えたその日からスタートするようにすればトラブルの少ない落ち着いた愛犬に育つでしょう。

タッチトレーニングの手順

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1.後ろからゆっくり抱え込み胸のあたりをおさえます

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2. 下から静かにマズル(口)にタッチします(ここでマズルを握らない事)触れる程度でOKです。

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3. 両ひじを持ち覆いかぶさるようにしてフセのポーズをとらせます

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4. 撫ぜながら落ち着いてきたらゆっくりフセから横向きにして、足、おなか、尾、耳、口に触れていきます(嫌がるようならオヤツを与えながらできる範囲で触ります)

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5. 力が抜けてきたら、ゆっくり起こして解放していきましょう このように無理せずタッチトレーニングを行うようにしてあげると、飼い主は自分を守ってくれる母親のような存在なんだ!と思うようになり、信頼関係を築く事ができるようになります。今日1日犬に触れなかった…なんて事がないように、毎日ボディランゲージで愛犬との会話をし、絆を深めていきましょう。きっと寄り添ってくれるようになるでしょう。