ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.123 ハウストレーニングの大切さ

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我が家の犬達は来たその日からハウストレーニングが始まります。
大人になった今でも犬がそれぞれのスペースで落ち着けるように、自らハウスに入って寛ぐ生活を続けています。
ハウスって閉じ込められて可哀相!
お仕置きにハウスを使っているから入れて置くと叱られたと思うかもしれない!
入れると寂しくて泣いてしまうから抵抗がある。
と、飼い主様からも色々な意見を耳にする事がありますが、このハウストレーニングは果たして犬にとってどんな影響があるのでしょうか?
☆まずは犬の本能を理解しましょう。
本来犬は洞穴などを住家として生活していた生き物です。
元々の習性で体がすっぽり収まる位のスペースが安心するものと言われています。
「狭いからかわいそう・・・」と感じるのは人の感覚であり、犬にとっては安心のスペースとなります。
家の中で突然フリーにしてしまうと自分の居場所が分からずにそわそわしたり、落ち着かない事も多くあります。
そして順位がつかないうちに人と同じ空間を共有してしまうと、犬も人と同じ地位となってしまい。
家全体を縄張りとしてみて、侵入者に威嚇したり、寝ている時に怒ったり、人が座るソファー等を守ったりする行動も見られるようになるのです。
☆自分の縄張りはハウスだけという事を教える
順位がハッキリする前に家でフリーの生活をさせてしまうと、犬にとっては大きいお家であり、家全体を守らないといけない状態になります。
そうなるとあらゆる問題行動に発展していきます。家主が立ち上がったりするだけで咬みつく。
座っている椅子から降ろそうとしただけで唸る、侵入者に咬みつくなど縄張りが広ければ広いだけ問題行動は増えてくるのです。

我が家でもフリーにする場合は生後1年を過ぎてからがルールとなっています。
それでも順位を気にするタイプの子は夜はハウスで寝かせます。
そうする事により、人との主従関係が安定して、本人も気を張らなく安心するのです。
我が家には8頭も犬が家にいますが、最初のハウストレーニングで縄張りを広めるという行動を抑えられていますので、8頭共に情緒が安定しており、みんな仲が良く健康で長生きしています。
中ではハウスをお仕置きの場として叱って閉じ込めてしまったりする方もいるようですが、これは逆効果で安心できるはずの場所なのに良い思いがないまま成長してしまいます。
そうなるとハウスに入れようとしたら怒ったり、嫌がったりする事につながりますので、あくまでもハウスは安心できる場所と教えていきましょう。
子犬のうちは本来、母犬が教育してここは安全な場所なんだよ!と教えるのですが、早く母犬から引き離されたりするとそれが分からないまま大きくなり、 家庭に引き取られてすぐは慣れず要求吠えもある子もいます。
しかし、そこからが飼い主さまの力の見せ所で、ここは良い場所なんだよ、安全なんだよと、おやつなどを使いトレーニングしていきましょう。
決してハウストレーニングは犬にとって悪いものではない事を知っておくとよいでしょう。
ハウスを楽しい場所で安心する場所だよ、と教える事で飼い主と愛犬との関係がより良いものになるはずです♪