ドッグトレーナー佐々木の
しつけコラム

Vol.35 避妊・去勢手術を考えましょう

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愛犬に避妊・去勢手術をするのはかわいそう・・・。と思われる方は多くおります。男の子の場合は自分に置き換えて「男の子のシンボルをとってしまうなんて信じられない!!」という方もおりますが、あくまでも犬は人間ではない事を考えてみましょう。

第一に犬は動物です、野生の本能が少なからず残っています、男の子はマーキングやマウント行為、縄張り意識が強くなり、1歳近くなると親離れの時期になり、性格が豹変する子も少なくありません。女の子も1歳近くなると男の子ほどではありませんが、縄張りを意識し、性格が変わってしまう事があります。

そして、男の子も女の子も病気にかかるリスクが増えてしまいます。

特に女の子は1回目の発情が来る前に避妊手術をすると乳がんになる確率がゼロとも言われます。

あの時手術をしておけば良かった・・・では遅い場合もあり、避妊・去勢手術より何倍の費用がかかってしまう大きな手術をしなくてはいけなくなってしまう事も・・・。

そして、安易な繁殖はやめましょう!!この子の子供がほしいわ~、この子にも神秘的な体験をさせてあげたい!知り合いのOOちゃんとかけ合せようかしら!など・・・ 人間側の考えで簡単に繁殖はしてはいけません。犬を交配させる場合はドッグショーなどに出ている骨格のしっかりしている遺伝疾患のない犬と掛け合わせなくてはいけません。交配料もかかりますし、もちろん自分の犬も遺伝疾患がないかどうかの検査は必要です。出産の際に難産になって、どうする事もできず愛犬が亡くなってしまう事もあります。

そして、現在繁殖や子犬を販売する場合は動物取扱業の登録が必要になります。登録せずに繁殖販売をした場合は罰金を支払わなければならない事になってしまいます。

愛犬に子犬を生ませるのはとても大変です。一般の家庭で簡単に産ませるのは難しいと思ってもらってもいいかと思います。

愛犬の性格の安定や長生きを考えるのであれば避妊・去勢手術を考えてみましょう。