腎泌尿器科

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このような症状はありませんか?

  • おしっこの回数や量が多い
  • おしっこが出にくい、トイレが長い
  • 血尿をする
  • 元気、食欲がない
  • 吐いているなど

これらは腎泌尿器科の疾患の可能性が疑われます。
尿を作る臓器である腎臓は、肝臓と同様「沈黙の臓器」と呼ばれ、末期的な状態になってはじめて症状が出ることも多いです。また、一度悪くなってしまった腎臓は治療でもとには戻りません。異変があれば早期の受診を、異変がなくても定期的な健康診断で早期発見をおすすめします。

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腎泌尿器科のご案内

腎泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患が対象となります。泌尿器疾患の症状というと、一般的には多尿、頻尿、残尿感、血尿、匂いのきつい尿、尿漏れなどがあります。しかし同じ症状でも、じつは内分泌疾患や子宮疾患、神経疾患、血液疾患だった、ということもよくあります。

また一見して泌尿器症状ではなさそうな、背中を痛がる、元気がない、吐き気がある、痩せてきた、便秘気味など、泌尿器ではなさそうな症状が泌尿器疾患によるものだったケースも多くあります。

これらを的確に診断するための検査として、必須となるのが尿検査で、さらに血液検査、X線検査、超音波検査があります。さらなる検査として、尿路造影やCT検査などを行う場合もあります。 自宅での自然排尿での採尿が最もどうぶつに負担なく行えますが、病院で特殊な方法での採尿が必要な場合もありますので、まずはお電話等で適切な採尿方法をご相談ください。

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腎泌尿器科の検査一覧

尿検査

尿にはたくさんの情報(菌、炎症細胞、腫瘍細胞、結晶など)が含まれています。尿検査では、膀胱炎、尿路結石などの診断ができます。また腎臓病では血液検査よりも先に尿検査の異常が出るため、血液検査より早い腎臓病の発見が可能です。

血液検査

尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)など腎臓の機能を調べます。最近はより早く腎機能の低下が検出できるSDMAという項目も測定できるようになりました。また、イオンのバランスなどを調べ、全身状態も確認します。

超音波検査

腎臓や膀胱の内部の確認をします。
腎臓では内部構造の変化、腫瘍性変化の有無、結石の有無などを見ます。膀胱では膀胱壁の様子、結石の有無などを見ます。

レントゲン検査

腎臓や膀胱の大きさ、形態や結石の確認をします。また、必要に応じて造影剤を使用することでさらに腎臓の詳細な評価が可能です。

腎泌尿器科でよくみる病気

犬の膀胱炎

症状は頻尿、血尿、匂いのきつい尿などです。犬の膀胱炎の一番多い原因は細菌感染によるもので、抗菌薬により治療します。

猫の膀胱炎

症状は頻尿、血尿、トイレで長く踏ん張る、おしっこが出づらいなどです。猫の膀胱炎で一番多い原因は特発性膀胱炎といわれるもので、ストレスや濃い尿が要因となり起こる膀胱炎です。治療はその子により多岐にわたりますが、療法食や環境の整備(トイレの環境、飲水の環境、ストレス管理)などです。

尿石症

犬でも猫でも起こります。膀胱などの中に結晶や結石ができてしまい、膀胱炎の症状を呈したりします。尿検査や画像検査を使い診断します。治療は結石の種類や場所により様々ですが、内科治療(主に療法食による食事管理)や外科治療を選択します。

尿道閉塞

膀胱炎や尿石症によって、尿中の不純物が尿道につまることで起こります。尿道閉塞は急性腎障害や膀胱破裂のリスクがある緊急疾患です。特に男の子で、おしっこが少ししか出ない、全く出ないなどあれば、早めに受診しましょう。

慢性腎臓病

腎臓の機能が低下してくる病態の総称です。原因は多岐にわたるため、尿検査や画像検査を実施し、その子に合った治療をしていきます。腎臓の機能はもとには戻らないため、早期発見と、進行をゆっくりにする治療が必要です。一番早く起こる症状は多飲多尿ですが、進行すると痩せてくる、食欲がない、嘔吐、などの症状がでます。

腎泌尿器の腫瘍

泌尿器にも腫瘍が発生します。代表的なものとして、膀胱の移行上皮癌、平滑筋腫、腎臓の腎細胞がん、リンパ腫があります。初期は全く症状がない場合や、膀胱炎などと同じ症状で始まることもあるため、特に高齢や症状を繰り返す場合は検査をしっかり受けましょう。

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