循環器科

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以下項目に該当しませんか?

  • ・心臓が悪いと言われたことがある
  • ・心臓疾患の好発犬種(キャバリア、チワワ、マルチーズ、ノーフォークテリアなど)である
  • ・10歳以上である

このような症状はありませんか?

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  • ・咳をする
  • ・呼吸が荒い
  • ・痩せてきた
  • ・苦しそうにしている
  • ・運動を嫌がる・疲れやすい
  • ・ふらつく・倒れる・失神
  • ・お腹がはってきた

これらは循環器科の疾患の可能性が疑われます。近年、どうぶつたちの寿命が伸びたことに伴い、心臓疾患が増加しています。心臓の病気は初期の症状がわかりづらく、症状が出るころには重症化してしまっていることも少なくありません。病状にあわせた、最適な治療をご提案させていただきます。

循環器科診療のご案内

心臓は全身から戻ってきた血液を肺に送り、肺で酸素化された血液を全身に送り出すポンプの働きをしています。心臓がポンプの役割を果たさなくなると、肺や脳に血液が送られなくなり、最悪の場合、突然死することもあります。どうぶつの心臓病には、たくさんの種類が知られていますが、上記のような症状が出たら早めにご相談ください。

循環器科の検査一覧
身体検査

心臓の音、心拍数、リズム、呼吸の音、呼吸数、呼吸様式などのチェックや全身状態を確認します。

超音波検査

心臓の内部構造や大きさの変化、血流などをリアルタイムで確認することができます。 この検査で診断を確定したり、病態を把握することができます。

心電図検査

不整脈(心臓のリズムの異常)の有無を調べます。すぐに治療が必要な危険な不整脈から無治療にて経過観察を行う不整脈までさまざまです。心臓の電気的な活動を診るための重要な検査です。

血液検査

心臓の治療においては心臓以外の身体の状態も把握することも重要です。心臓以外の内臓やホルモンの状態が心臓に影響を及ぼす可能性があります。特に、腎臓は心臓病の治療を 行うにあたって重要な臓器であり、腎臓が悪い場合、心臓病の治療にも影響を受けます。

血圧測定

心血圧も心臓病の状態と関わりがあります。心臓のお薬は血圧を低下させるものもあるため、お薬による作用が適切かどうかを確認します。

循環器科でよくみる病気

僧帽弁閉鎖不全症

心臓の中には4つ弁があり、心臓の収縮に合わせて開いたり閉じたりして、血液が一方方向に流れるようにしてくれています。僧帽弁閉鎖不全症は弁がうまく閉じなくなり血液が左心室から左心房に逆流してしまう病気です。急に悪化すると肺に水が溜まり、呼吸困難になる怖い病気です。 僧帽弁閉鎖不全症は、キャバリアキングチャールズスパニエルや、シーズー、チワワ、ヨークシャーテリア、ノーフォークテリアなどの小型犬に多く発症します。

猫肥大型心筋症

心臓は拡張して血液を溜めこみ、収縮して全身に血液を送り出します。そのため伸縮性のある心筋という筋肉でできています。肥大型心筋症は、心筋が肥大し硬くなることで血液が十分に溜め込めず、送りだすことが出来なくなってしまう怖い病気です。猫の15%ほどで認められます。アメリカンショートヘア、ラグドール、メインクーン、ペルシャなどに多く発症しますが、日本猫でも発症します。先天的な肥大型心筋症は若齢で発症し致死的です。後天性は10歳を超える頃からみられ、ホルモンの病気が関わってくることもあります。

循環器科の専門診療科のご案内

循環器科を専門をする獣医師をお招きし、専門外来を開設しています。
かかりつけ医より状況に応じてかかりつけ医より受診をご案内させていただきます。

循環器科の担当医のご紹介

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鈴木 周二
(日本獣医生命科学大学付属動物医療センター)
・経歴
  • 平成22年3月
    東京農工大学農学部獣医学科卒業
  • 平成22年3月
    東京農工大学農学部獣医学科卒業
  • 平成22年4月
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科入学(臨床獣医学専攻)
    犬猫の循環器病学および軟部外科学の研究を行う
    同学附属動物医療センター循環器科・一般外科で診療に従事
  • 平成25年3月
    岐阜大学大学院連合獣医学研究科卒業
  • 平成25年4月
    コジマ亀戸動物病院勤務
  • 平成25年7月
    北海道大学大学院獣医学研究科附属動物病院 特任助教
  • 平成26年5月
    日本獣医生命科学大学付属動物医療センター 助手
    総合診療科を担当しながら、自身の専門である循環器外科の診療に従事
・業績
翻訳書

獣医臨床 超音波診断-心エコー検査による循環器疾患の理解-田中綾監訳
共訳者 鈴木周二 第5章 後天性弁膜症:p266-333 株式会社インターズー

著書

肺高血圧症に挑む
Infovets :No.155:pp17-21株式会社アニマル・メディア社 2011年12月

ピモベンダン投与による僧帽弁閉鎖不全症犬の左心房圧の変化
J-vet :pp61-68株式会社インターズー 2012年5月

組織ドプラ法を利用した左心房圧の推定
Veterinary Circulation :No.1:pp62-67株式会社インターズー 2012年1月

学術論文

Suzuki S, Ishikawa T, Hamabe L, Aytemiz D, Huai-Che H, Fukushima R, Machida N, Tanaka R. The effect of furosemide on left atrial pressure in dogs with mitral valve regurgitation.Journal of Veterinary Internal Medicine. Mar-Apr;25(2):244-50. 2011

Suzuki S, Ishikawa T, Hamabe L, Aytemiz D, Huai-Che H, Fukushima R, Machida N, Tanaka R. The effect of pimobendan on left atrial pressure in dogs with mitral valve regurgitation.Journal of Veterinary Internal Medicine. Nov-Dec;25(6):1328-33. 2011

Suzuki S, Fukushima R, Ishikawa T, Yamamoto Y, Hamabe L, Kim S, Yoshiyuki R, Machida N, Tanaka R. Comparative effects of amlodipine and benazepril on left atrial pressure dogs with experimentally-induced mitral valve regurgitation.BMC Veterinary Research. Sep 18;8:166. 2012

・資格

獣医学博士(2012年度学位取得)
博士論文「非拘束下左心房圧測定法を使用した犬僧帽弁閉鎖不全における治療効果と病態評価の検討」

・所属学会

日本獣医循環器学会
日本獣医麻酔外科学会

GROUP

ワラビー動物病院グループ

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