標準麻酔

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ワラビー動物病院グループの麻酔管理

当院グループではより”安全で負担のない麻酔”を目指しています。
なかでも”疼痛管理”に力を入れており、日々痛みのない麻酔管理を目標としています。
現在、日本獣医麻酔外科学会主催の麻酔ブートキャンプに参加した獣医師を中心に患者様各々にあったオーダーメイドの麻酔を考え実施しております。また獣医麻酔専従医から定期的な学術指導ならびにアドバイスを受け、日々より良い麻酔疼痛管理を目指しております。

当院グループで行っている麻酔の一部

1.前十字靭帯断裂に対する脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO)

この手術は後肢の骨である脛骨の一部を切り、位置を変え固定するという、”痛み”が強い手術に分類されます。
通常、痛み止めとしては非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)やフェンタニルといった非常に強力な麻薬性鎮痛薬を使用するケースが多いですが、麻薬鎮痛薬に依存した鎮痛では、術後なかなか覚醒しなかったり、飲水や食事ができるまでの時間が延長したり、負担を与えてしまう可能性もあります。
当院グループでは、神経筋電気刺激装置を用いて”坐骨神経ブロック”、”大腿神経ブロック”といった局所麻酔を積極的に実施しております。これにより、麻酔薬や麻薬鎮痛薬の使用量を減らせるだけでなく、手術中の痛みを激減させることができます。手術部位の痛みを少量の局所麻酔薬で抑えることで、全身への負担を減らし大きな効果が得られるのが特徴です。

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2.胆嚢摘出術

その名の通り胆嚢という臓器を摘出する手術ですが、胆嚢は上腹部の臓器であり比較的”痛み”が強い手術に分類されます。
上記同様、痛み止めとしては非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)やフェンタニルといった麻薬性鎮痛薬を組み合わせるケースが多いですが、手術の中で胆嚢を引っ張り出す時など強い痛みが生じ呼吸が速くなりお腹の圧が上がり手術の進行の妨げになることもあります。
当院グループでは、そのような痛みの強い開腹手術の際には”硬膜外麻酔”を実施するようにしています。”硬膜外麻酔”はヒト医療では広く使用されている鎮痛方法ですが、獣医療ではまだ一般的に行っている施設は限られています。手術部位の痛みを脊髄レベルでブロックし、その他の鎮痛薬と一緒に用いることで少量の局所麻酔薬でも大きな鎮痛効果を得ることができます。

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他にも、歯科手術など多くの手術で局所麻酔を用いた疼痛管理を実施しております。いずれも少量の薬剤でもピンポイントで術部に効くので、必要な麻酔薬の量を減らし全身に負担をかけずに手術が可能になります。
また”痛み”のケアだけではなく、患者様それぞれにあった麻酔薬を選択し、手術中に起こりうる事象を事前に話し合い、対応策を麻酔に携わるスタッフが理解している状態で手術に臨むようにしております。
以上のように、当院では様々な角度から”安全で負担のない麻酔”を目指すことで、麻酔のリスクが高いと思われる高齢の子や心臓に問題のある子に関しても実際に麻酔をかけています。
ヒト医療同様、麻酔を含めた獣医療も日々進歩しており、我々スタッフも新しい情報に耳を傾けながら”安全で負担のない麻酔”を目指し、日々精進しております。麻酔に関して何か不安なことがあればお気軽にスタッフまでお尋ねください。

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