ワラビーリポート
2009年 第56回ハワイ獣医師年次大会に参加して

開催地:アメリカ ハワイ州オアフ島 パシフィックビーチホテル

開催期間:2009/11/12〜11/14

参加スタッフ:及川麻理子 髙木恵理 坂東あゆみ 三浦千絵美 溝口健太

はじめに

 2009年11月12日から14日にハワイ州オアフ島で、第56回ハワイ獣医師年次大会が開催されました。ワラビーグループからは上記5名が参加し、シェルターや現地の動物病院を見学し、アメリカのペットを取り巻く環境について学んできました。参加したメンバーのレポートを報告させて頂きます。

ワラビー動物病院 及川 麻理子

【Hawaiin Humane Societyを見学して】
ホームレス動物を少しでも減らし、そして新しい家族と出会うためにサポートをしている施設でした。 ほぼ無償で動物を受入れて、不妊手術をして、更にトレーニングまでするそうです。ハワイの(アメリカの?)方々の動物愛護に対する気持ちの強さを感じました。
【VCA Animal Hospitalを見学して】
ちょっと驚いたのが体重計でした。さすが、大型犬が多いだけあるなぁと。人間の体重計にそっくり(それよりも少し大きかったかもしれません)だったので。 患者さん(owner様)への対応もとてもフレンドリーで素敵でした。ちょっと驚いたのが体重計でした。さすが、大型犬が多いだけあるなぁと。人間の体重計にそっくり(それよりも少し大きかったかもしれません)だったので。 患者さん(owner様)への対応もとてもフレンドリーで素敵でした。私は、英語が分からないので、会話の内容まではわからなかったのですが・・・。 トイレをお借りした時に案内してくださったスタッフの方々がとても気さくに話しかけてくれたのですが、私はその半分も理解できなかったので、申し訳ない&悔しい気持ちでいっぱいでした。 英語をもうちょっとちゃんと勉強すれば良かったなぁと心から思いました。 

ワラビー動物病院 三浦 千絵美

Hawaiin Humane Society及びVCA Animal Hospital を見学して

今回、Hawaiin Humane SocietyとVCAを見学し日本とは異なる事が多くありました。まずHawaiin Humane Societyですが、恵まれない境遇の子たちが沢山犬舎に入っている光景はとてもつらく苦しかったです。24時間年中無休で受け入れをしている事もあり、スタッフの方はだいぶ大変そうでした。上の写真は敷地内にあるドックランや消毒液や躾をする為の芝生で、いたる所に工夫がされていました。

右の写真は見学中に見せてもらったスライドの中の1枚でとても印象的な言葉がありました。それは「国のモラル向上の有無は国民の愛護の姿勢でわかる」でした。日本はどうだろうと自分なりに考えてみました。

日本は一匹でも多くの命を救おうと頑張っている人も沢山いますが、悲しいことに同じもしくはそれ以上に命とは考えず物として考え虐待や飼育放棄する身勝手な人たちがいます。私は精神的に余裕が無く休日でうまく休めない人が多いからではないかと思いました。ハワイで5日程過ごし、ハワイで流れる時間がゆっくりだと感じたのは、そこに住む人たちが時間に多少ルーズだからなのかなと思いました。日本人は時間に追われることが多く、ハワイなどとは違い休日返上で仕事をし、休みが殆ど無く、定時であがれずに残業して睡眠時間が全くないなど精神的にも体力的も無理をしている点が多いです。

ハワイでは残業をしたりもするでしょが殆ど毎日定時であがりその後家族と過ごすのが当たり前だったり休日は自分の為に時間を使う習慣がある為、精神的な余裕があるという点でももう少し日本は見直したら動物への接し方も良い方向に変わるのではないかと思いました。 続いて、VCAファミリーホスピタルを見学し、スケールの違いに驚かされました。

病院自体は横に広く、別棟には療法食やオモチャが売られてきましたがそこもとても広かったです。病院にペットを処置などで20分以上預けたりする時や待ち時間が長い時などすぐ近くや同じ敷地内にゆっくり見たりできるお店や場所があると飼い主さんの待ち時間に対する不満も多少良い方向に変わるのかなと思いました。病院の待合室には大型犬も乗れる体重計があり、これはうちの病院にも欲しいなと思いましたが場所が無いので当病院の待合室の2~3倍はあるVCAの待合室が羨ましかったです。 あと、私が気になったのは医療廃棄を入れる場所です。

患者さんからは見えにくいようにオレンジ色のプラスチックで取り外し可能になっていて片づけるスタッフが怪我をしないようにという配慮がしてあり、とても素敵だと思いました。どちらも24時間休まずに運営していて実際とても大変なのにも関わらず、スタッフの方々は皆明るく楽しそうに働いていたので、自分も仕事への誇りと楽しさを忘れずに働いて行きたいと思います。 なりました。参加させていただき、本当にありがとうございました。

どうぶつ園通り動物病院 髙木 恵理 坂東 あゆみ

Hawaiian Human Societyを見学して

初めにシェルターを見学。ここでは捨てられた又は理由があって飼えなくなってしまった犬、猫、うさぎをボランティアの人たちが全て管理、世話をしています。 施設はとても広く、清潔に保ち、芝生が生えそろい、とても全てがボランティア・寄付で成り立っているとは思えないほど、すばらしいものでした。

犬舎には新しい飼主を待っている犬たちがたくさんいて、どこの国でもこの光景は変わらない事に悲しみを感じました。ここでは新しい飼主が見つかるまで、しつけはもちろん、避妊去勢・マイクロチップの埋め込みまで、すべて無償で行われています。もし飼主が見つからなくても決して処分されることはありません。飼主が見つかるか、生涯を終えるまでずっとここにいることができるのです。ここでは処分という言葉は存在しないのです。日本と比べてしまうのは悪い癖ですが、物事の姿勢の違いなのか、国が違うからなのか、色々と思う事があり、改めて考えさせられました。ただ、国や環境が違っても動物に対する愛情は変わらないことに安心しつつ、貴重な経験をさせていただいたことに感謝します。今後の活動がよりよいものになるよう願ってやみません。

VCA Animal Hospitaを見学してl

次に訪問した所は、24時間年中無休の病院でした。獣医師4人で、1日80件以上来院するそうで入院数は10~20頭。 診察の仕方は少し変わっており、オーナーから預かり、診察終了後電話をして迎えに来てもらうそうです。特に多い症例は、犬のパルボウイルス感染症とフィラリアだそうです。 お薬をオーナーに渡すのは看護士のみで、ワクチンだけであれば看護士だけで接種する場合もあります。受付は、予約が75%で直接来院されるのは25%とのことでした。獣医師の夜勤は1ヶ月で14日のみ出勤と法律で決まっているそうです。うらやましいですね!院内は広々としていて、新築ということもあり清潔に保っていました。それでもまだまだ狭いらしく、改築中だそうです。犬の種類は日本と違い、中型~大型で短毛種が多く、シーズーやプードルのような小型のカット犬種が少なかったことが、トリマーの私としては少し残念でした。今回、病院を見学したことで日本との違いをわずかですが知る事ができ、とても良い経験になりました。また機会があれば、ぜひ参加したいです。

さいごに

今回、このような機会を与えて下さいました溝口代表、スタッフの皆様に重ねてお礼を申し上げます。また、日頃からワラビーグループをご支持して頂いている飼い主様とご家族の方々へは特に感謝いたします。シェルターや現地の動物病院を見学する中で、動物病院で従事している私たちの使命を改めて強く認識した研修になりました。今後、今まで以上に飼い主様とご家族へ貢献できるように努めて行きたいと思います。