翔ちゃん先生の一言コラム
目の病気 〜流涙〜
はじめに

目の病気を紹介します。その前に一言…目の病気は自覚症状が少ないのが特徴です。
気づいたときには手遅れということもまれではありません。
わずかな変化を見逃さないようにしなければなりませんし、目の定期検診が推奨されます。

目の症状は三つに分けることができます。

  • 外観の変化
  • 視力の異常
  • 感覚の変化

1で一番多いのは流涙と充血です。眼球突出、瞳孔不同(左右の瞳孔が不揃い)などもあります。
2の代表例は失明です。
3は痛みを伴うような症状です。角膜の外傷などが原因になります。
痛みがあるので前肢で頻繁に目をこすり、さらに病状が悪化することが多いようです。

流涙

涙がオーバーフローする症状を流涙(りゅうるい)といいます。主たる原因は三つ、「なんらかの刺激による涙の過剰生産」「まぶたの異常」「涙の通り道の障害」です。

  • なんらかの刺激による涙の過剰生産
    二重睫毛、眼瞼内反、角膜・結膜の異物、眼瞼炎、結膜炎などが原因です。二重睫毛や眼瞼内反がよく見られる犬種が報告されています。
  • まぶたの異常
    外反、外傷、顔面神経麻痺などが原因です。外反発生が多い犬種がいます。
  • 涙の通り道の障害
    遺伝の場合もありますが、鼻炎、副鼻腔炎、外傷、異物、腫瘍などが原因で涙の通り道がふさがれることがあります。

まず外傷はないか、異物はないかなどを観察します。もし異物が見つかればそれを取り除きます。いずれにしても原因を特定する必要があります。ほとんどの場合、広域スペクトルの抗生物質(いろんな細菌に効力がある抗生物質)入りの目薬で軽快します。

【ワラビーグループの診たて】
若い小型犬と短頭種で多いのが、まぶたが内側に丸まったままになる、眼瞼内反です。残念ながら体の構造的な問題なので、完治させることは困難なのですが、加齢や治療で改善するケースもあります。お困りの場合はご相談ください。

vol37に続く